こんにちは、牧野直子です!
保育園、こども園、幼稚園など、子どもを育てる教育要素のある福祉施設では、なんでも、便利に作ってしまうのはどうかな、と考えています。
教育的視点と、便利さ視点を、両方いい具合でミックスさせることが必要かなって思っています。
保育園での教育的視点と、便利さ視点を兼ね合わせたオーダーメイドの洗面台
保育園って、保育室の中に洗面台を作るんですね。
ご飯を食べる前に手を洗ったり、外から帰ってきたときに手を洗ったり、お絵かきした手を洗ったりって、そんな用途があります。
0.1.2歳向けの保育園を作るときに、手洗い場についてどうしよう、という話になりました。
水道を計画するときっていうのは、お湯も出るようにするのか、水だけでいいのか、というのが必須なんですね。
いろいろな種類の蛇口
そして、蛇口もいろんな形状 があります。
昔ながらの水栓をひねって回すタイプ。
家庭でよくあるような、押し上げるタイプ。
駅など公共のトイレでよく見かける自動水栓タイプ。
まず自動水栓タイプだと、子どもたちに水の大切さを教えることができない、自分たちで水を出したり止めたりできるタイプじゃないとダメ。
ということで自動水栓はボツ。
そして、絵の具を洗ったりすることが多いため、短いタイプの水栓だと、それがやりずらいので、水栓の背がたかくカーブになっているタイプを採用しました。
園児がカンタンにお湯を出せる水栓を作るのは、案外難しい
そして、ここからが問題。
お湯が出るタイプの水栓を混合水栓といいます。でも、混合水栓って、お湯と水をどの程度混ぜるかというのを、水を出す人が調整するタイプが多いんですね。
このタイプも混合水栓があるんですが、小さい子どもに、お湯の温かさを調整までさせるのは難しい。
しかも熱い方を全開でやってしまうとやけどしちゃう。。
かといって、冬の冷たい時に、冷たい水しか出ないのはかわいそう。
うーん、なんとかならないものか。
チ、チ、チ、チーン!
オーダーメイドで、工夫して作りました
水栓としては、冷たい水専用の単水栓を選びました。
そして、給排水としては、お湯の配管を通しました。
さて、そこでそのお湯をどうやって調節するかですが、洗面台の下の収納の部分があります。
その部分に、温度を調節できる水栓を設置しました。
これは、美容室用の「洗髪器用サーモスタット混合栓」というもの。
あれですね、美容師さんが、頭を洗ってくれるときに使う洗面台用の水栓です。
それと、単水栓を配管でつなげました。
収納の下の部分をあけると、そこに調整レバーがついていて、先生たちが調整できます。
お湯を出すたびには調整できませんが、毎日、湯温はセットすることができます。
教育的視点と便利さ視点、組み合わせていきたい
つまり、夏は冷たい水。冬はあたたかいお湯。というように、季節季節で調節できることができるんです。
こうやって、オーダーメイドの要望を聞きながら、手洗いひとつとっても、作ることができます~。