こんにちは、デザインとマーケティングでお店をファンでいっぱいのワクワク空間に変える一級建築士、牧野直子です。
私が楽しみにしているEテレの「芸人先生」のレポートです。
くっきーが先生の芸人先生
生徒は、西武園ゆうえんち。先生は、野性爆弾のくっきーさんです。
くっきーといえば、顔を白塗りにして、有名人のモノマネをすることで、一躍ブレイクしましたよね。
ちょっと気持ち悪い顔マネ。でも、なんか似てて笑えるっていうような。
ニューヨークのアート展で5作品が合計1100万円で売れたとか。絵の才能がすごいのですね!
どんな絵かと言えば、ちょっと気持ち悪い独特の世界観。アート展だから、400人ぐらいの作家が出展していたようですが、その中 のイチオシ5名に選ばれ、さらに高額で絵が売れたというんだからスゴイ。
確かに、いろんな絵が展示されているなかで、くっきーさんの絵は、思わず足を止めてしまうような独特な絵です。
上手に描ける人はたくさんある。でも、人の心にささる絵をかける人は少ない、ということでしょう。
そんなくっきーさんの芸人先生、どんな授業でしょうか?
統一感を大事にせなあかん講座
私はくっきーさんの授業を見た最後、感じたことは、「何これ?!」
「私がお客様に言ってるようなこと、ブログで発信していること、まったくそのまんまやん!!」
ということでした。
今までずっと芸人先生は、録画してすべての放送を見てきまたが、もしも私が授業をするとしたら、こんな授業をするだろうな。そんな風に思っていた授業に、とても似ていたんですよ。これはびっくり!
そうか、私は、くっきーだったのか(笑)
タイトルは、「統一感を大事にせなあかん講座」
小テーマは、
・非日常間を描こか
・ここだけで、味わえるものを作ろか
実際に遊園地の中で実践授業
普段は座学が多い芸人先生ですが、さすがくっきーさん。
遊園地の中を生徒さんたちみんなで歩いて、わかりやすい実践授業でした。
例えば、
「西武園ゆうえんちで写真を撮っても、遊園地というのはわかるけれども、どこの遊園地かわからない。」
というのがくっきーさんの指摘。
確かに、ディズニーランドやUSJは、入口に入った時から、そこがわかる。
いやいや、入った瞬間じゃなく、言ってしまえば、駅から出た瞬間からわかりますよね!
「園内の道路が地味やねん。もっとワクワクするようにしたいよね。どうすればいいと思う?」
そんな問いに、「くっきーさんに絵を描いてもらう」と答えた人。
「それは高くつくで~!!!」
例えば、子供たちに、道路で好きな用にペイントしてもいいよっていうのをイベントにしてしまう。
そうすると、子どもたちはどんどん描いてくれる。そして、愛着が湧いて、また通ってくれるようになるんちゃう?地域に愛される遊園地になるよね。
ほんとほんと!
その他の指摘は、「タコの乗り物なのに、周りが緑に囲まれているのはおかしい!」
そうですよね。タコなんだから、海の中にいてほしいよね。そのへんで違和感を何か感じてしまったら、統一感や世界観は崩れてしまいます。
「メリーゴーランドも、ここだけにしかない非日常感を出したい。」
例えば、「空想の動物を入れたらどうですか?」という生徒。
くっきーの答えは、それもいいよね。とまず受け止める。そして、ちょっと修正。このしっかりした受け答えもくっきーさんのイメージになかったので、株があがりました。
「でも、こっから馬に翼をつけたりするのは、結構大変。一番カンタンにできることは色を塗ること。キリンでも普通のキリンの色じゃなくて、独特な色にしたらいい。」というアドバイスされていました。
その他のお悩みごととして、
「西武園ゆうえんちには、BooBooマンという、タコのキャラクターがいるとのこと。でも浸透していない。」
それに対しては、
「世界観が大切だから、BooBooマンにストーリーを作ろう。
家族や友達や敵キャラを作ったら面白いんちゃう?
BooBooマンのグッズを作ったり、ヒーローショーを作ったり、イベントしたり。」
それも、生徒たちに具体的にアイデアを出させて考えていました。
我が道をいけ!
くっきーさんは、遊園地だから、俺とはちょっと違うかもしれへんけど、と前置きはされてましたが、「自分たちが面白いな!っていうことをどんどんやったらいいと思う。」と強調されていました。
自分は、絵やお笑いで、ずっと我を通してきた。自分が楽しめることをずっと通してきた。だからこそ、自分は人とは違うと認めてもらっている。
私も自分の方向性として、肩を押されたような気がして、なぜだか勇気が湧いてきました。
今のお店を、もっとワクワクするにはどうすればいいか。それも巨大な投資だけじゃなく、小さいことからブレイクスルーできることは??
そんなことをアドバイスさせていただくことを、自信をもって、進めていけたらと思っています。