体育館に採用された新しい冷暖房(輻射式冷暖房システム)について調べてみた

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こんにちは、牧野直子です。
バレーボールの試合で、新宿スポーツセンターに行ってきました。

クラブチームの所属で1年半流浪したので、実は、公式戦デビューだったんですね~。パチパチパチ。ガクガクしながら出させてもらいましたが、21対3で勝利。足ひっぱらなくて、よかった~!

この黒い物体はなんだ!

コートにチームメイトと一緒に入るのは初めてで、次の試合を待っているあいだに、雑談してたのです。

「この黒いの(下の写真で、壁際に見えている黒い縦格子のこと)何??」

 

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【最初の写真は工事前。これは工事後。黒い格子が全体的についています!】

 

私「エアコンだと思いますよ~!」

チームメイト「へえ~~!!」

「まわりにびっしり水ついてるけど、この水どうなるだろう?」

私「結露ですよね。えーっと、たぶんどこかに集めて、直接排水してるんじゃないかなあ~~。。」

チームメイト「これって冷房だけ?」

私「たぶん暖房もできるはずですけど。。」

チームメイト「でもさ、冷房ならいいけど、暖房だったら子どもが手を突っこんだら、ヤケドしちゃうんじゃない~??」

私「うーん、そうですね。でも、そこまで熱くはならないのかも。。」

なんて、半ば想像で答えてたんだけど、職業柄、もう少し詳しいことが知りたいなと思って、さっそく調べてみました(笑)。

 

輻射式冷暖房システム

調べてみたところ、輻射式冷暖房システム「エコウィン」という商品のようです。

新宿スポーツセンター、設備の大改修をするとかなんとかで、去年半年間ぐらい閉館してたんですよね。

これを設置する工事をしていたんですね!

 

 

輻射って何??

そもそも輻射って何??って思うかもしれません。

 

例えば冬、縁側で陽なたぼっこをしていると、外気温が低くても身体がポカポカと暖まります。また夏、トンネルに入ると身体がひんやり涼しく感じられます。
これらは、外気温自体はほどんど変わりがないのに、太陽熱が身体に移動したり、身体の熱がトンネル壁面に移動することによって、身体に感じる温度が違ってくるからです。つまり、輻射とは「物質を介さず温度の高い方から低い方へ熱が伝わる」という現象

とのことです。

そして

輻射式冷暖房とは、物質を介さず高い温度から低い温度に熱移動する性質を利用して冷やしたり暖めたりする冷暖房のことです。

エコウィンでは、黒い縦格子(フィン)の中を、冷房の時は、冷水を流して、暖房の時は、温水を流すことで発生する輻射熱により、体感温度を快適にしているということらしいです。

冷暖房の違いで、わかりやすいのがこんな感じでしょうか。

対流:  エアコン、ストーブ
直接、空気をあたためる

伝導:  電気カーペット
直接、温かいものにふれる

輻射:  床暖房
壁や床などの物体をあたためて、部屋全体をあたためる

 

なぜ輻射式冷暖房 に変更したのか

そしてまあ、建築にたずさわるものとしての疑問は、なぜ、この輻射式冷暖房に変更したのか、その理由が気になります!

やはり調べてみると、体育館でこれを採用することで、メリットがたくさんあるからですね!

まずは、一般のファンコイルユニットと呼ばれるダクト式の冷暖房には、欠点がいくつかありました。

 

【ファンコイルユニットの欠点】

上下で温度ムラ
エネルギーロス
風や音が発生
熱風、送風による不快感
ダクト内の清掃が必要

 

これらが、輻射式冷暖房にすると改善されるとのこと。

エコウィンのHPの中で、体育館に関係ありそうなメリットを抜粋してみます。

 

1.とても静か(無音・無風)

「無動力のためエアコン等のモータノイズ、風もなく無風であるため風切り音が無く、質の高い静寂性がある。」

バドミントンや卓球などは、ちょっとした風で、試合の流れが変わってしまいます。だから、無風というのは、体育館にとって、とてもいいメリットなのですね。

2.アレルギー、空気感染の抑制効果

「無風で埃を巻き上げないため、新鮮空気に満たれたクリーンな空間を実現。アレルギーや、空気感染のリスクを軽減し、健康的な環境を造り出す。」

子どもたちの利用も多いため、新鮮なキレイな空気というのは、とてもいいですね。

 

3.消費電力と基本料金が安い

「体感に直接作用する為、従来空調と比較し、33%の省エネ効果がある」
体育館全体を冷やさなくても、人がいるところだけ冷やせばいい。これはエコになりますよね。運営側にとっては嬉しい。

 

4.安全性

「低温輻射(45℃~50℃程度)なので、ヤケドの心配がなく、お子様からお年寄りまで安心してお使い頂けます。発熱部は円筒形であり怪我の心配もありません。」

これですね。雑談の時に話していたさわったらヤケドするんじゃないか疑惑。やはり、熱くならないのでヤケドしないということです。

 

輻射式冷暖房は広がりがある

いろいろ調べていく上で、こういった大規模な体育館は特にメリットが大きいようですが、保育園や介護施設、店舗などでも、その良さは恩恵を受けられそうですね。

部屋全体をぽかぽかあたためていた床暖房が進化して、冷暖房で壁全体に広がるという発想ですよね。

小さいところで使うかどうかは、費用対効果になってくるのかも。

検討事項の一つとして、考えておくのはいいかと思います。
最新設備については疎い私ですが、、バレーボールに関連することなので、考えてみました。

バレーボールさまさまですね(笑)


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一級建築士。店舗やオフィスを主に設計しています。ワクワクする建築を作提案しています。お笑いとバレーボールが大好き。