こんにちは、牧野直子です。
人がなかなか動かない理由とは、
1.自分に言われているように思えない
2.やるべき行動だと思うが、進んでやりたい行動ではない
3.やりたいと思っても、腰が重い
ということを説明させていただきました。
動かない理由の取り除き方
では、どうやってそれを取り除いていけばいいんでしょうか。
1.まず最初の、自分に言われているように思えない。
これは、言われていることを「自分ごとにする」必要がありますよね。
イソップ寓話 三人のレンガ職人の話
みなさん、このお話ご存知ですか?
旅人が、レンガ積みをしている三人の職人に何をしているのですか?と聞いて、それぞれの答え方が違ったというお話。
1人目のレンガ職人は、
「見ればわかるだろう。レンガ積みをしているのさ。」
2人目のレンガ職人は、
「オレはね,ここで大きな壁を作っているんだよ。これがオレの仕事でね。」
3人目のレンガ職人は、
「歴史に残る偉大な大聖堂をつくっているんだ。」
と答えます。
一番目の職人は、仕事をやらされてる感たっぷり、グチもいっぱい。
二番目の職人は、生活のためには働かないといけない。仕事なんだからしょうがないだろう、という人。
三番目の職人は、大きな目的のために自分は働いているんだと、ちゃんと目的意識もあり、積極的に関わっています。
だからリーダーは、部下に、企業のビジョンを明確にして、それを伝える必要があります。
あとは、社員も自分の意思で動けるように、企画に参加させたりすることで、やらされているのではなく、自分がやってみたいこと、という自分ごとに変わっていくんです。
ビジョンの伝え方が難しい
でも、そのビジョンがなかなか伝わらない、というのもあります。だから、伝え方がとても重要。
また、口頭で伝えて、一番目や二番目の職人が、三番目のような職人のような考え方が伝わったとしても、実際にその思考に変わってもらうのは別。
それには、とても大きな要因があるんです。
それが、2番目、三番目の要因ですね。
ビジョンを伝えたところで、それって面白くないし、別にどっちでもいい。私には関係ない、と思われてしまっては、手も足も出ないんです。
それでは、いくら口頭で伝えても、行動が変わるようにはならない。
一度、経験したら、自分ごとになる
ものごとって、最初の一歩がとても壁が高い。
でも経験してみて、それってこういうものだってのがわかると、そのあとはどんどん自分から動くようになる。
私のバレーボールもそうでした。
子育てと仕事で忙しく、自分のプライベートの時間なんて絶対取れないって、かなりの時間思っていました。
でも、誰かに誘われて、一度やってみたら、意外とできるということ。そして、一回やってみたら、もっと上手になるようになりたい、ってどんどん練習するようになりました。
経験してみるまでは、なかなか人に言われても、リスクを感じてしまっていましたが、一回経験してしまえば、そのリスクは急激に下がります。
ものごとの意義を理解してから行動するのではなく、行動してみた結果、面白そうだから続けてみた。
という公式もなりたつというわけなんです。
行動から興味が広がることが結構ある
AIDMAって、よくマーケティングで聞きますよね。
IDMA(アイドマ)の法則とは、Attention(注意)→ Interest(関心)→ Desire(欲求)→ Memory(記憶)→ Action(行動)
これが今までの一般的な考え方。
これが、Action(行動)から入る ということもある、ということなんです。
例えば、
コインが楽しく吸い込まれる募金箱。面白そうだから、やってみた。
→この募金が、外国の飢餓問題に使われるということを知った。
というサイクルです。
AIDMAの法則だったら、
外国の飢餓問題に、感心がわいた。→
募金をしよう!
という流れになるわけです。
それが、なかなか動かないから、啓発キャンペーンはなかなか動かないのです。