こんにちは、牧野直子です。
一般に、「啓発キャンペーン」って難しいって言われます。
啓発キャンペーンって何かっていうと、
例えば、
ポイ捨てやめよう
がん検診を受けよう
節電しよう
選挙に行こう
といったことですよね。
それって、とても正しいことです。だから、政府や公共機関が、いろんなポスターを貼ったり、ACで広告を出したりしています。
でも、人気の有名人がポスターでそれをPRしたところで、なかなか行動が変わらない、というのが現状じゃないでしょうか?
なぜ人は行動を起こさないのか
なぜ人は行動を起こさないんだろう。
この理由は3つ考えられると思います。
2.やるべき行動だと思うが、進んでやりたい行動ではない
3.やりたいと思っても、腰が重い
がん検診を受けよう!という啓発キャンペーン。
1.普通に健康に暮らしていたら、病気になる想像がつかない。=自分に言われているように思えない
2.そりゃ、がん検診に行くべきだとは思うけれども、おえってなるの嫌だし、痛いのも嫌だし、そもそも病院キライ!=やるべき行動だと思うが、進んでやりたい行動ではない
3.がん検診?予約取ったり、病院で待たないといけないの、めんどくさーい。それよりは、やっぱり休日は映画見に行きたいよね!=やりたいと思っても、腰が重い
こんな感じ。
私もよくあるわ、、。
啓発キャンペーンが、なかなか行動に移らないのは、こういう理由があるからなんです。
ポイ捨てをなくした灰皿
ロンドンで、ポイ捨てをなくした灰皿があるんです。
あの灰皿を、ポイ捨てで困っていた地域に設置したら、それまでいくらポイ捨てはダメというポスターを貼っても効果がなかったのに、ポイ捨てがとても減ったんです。
つまり、デザインは、時に、口で言うよりも、力を持つことがあるってことなですよね。
ポイ捨てはダメ!といくら説教しても、動かなかった。
でも、ポイ捨てを「投票」という行為に変換させたことで、ポイ捨てはダメ!なんて言葉を一言も発せずに、ポイ捨てがなくなった。
これが、北風と太陽でいうところの太陽を、デザインで作りだしたっていうことだと思うんです。