こんにちは、牧野直子です。
わたくし、設計事務所のほかに、学習塾で先生をしています。
なぜ学習塾の先生もやっているのか
なんでやっているかというと、始めたのは、「建築もう無理!やりたくない!!」って心がポキっと折れてしまったときに、建築じゃない仕事をしようと思って始めたんです。
でもやってみたら、とても楽しいっていうか、子どもに教えることって自分にもプラスになることがとてもある。だから続けているんです。
10歳の子にわかるように説明する
大人に説明するときだって、小学5年生に伝わるように考えて、説明しなさいって、よく言われるじゃない?
普段人と話すにしても、ブログを書くにしても、SNSで発信するにしても、どうやったら小学5年生がわかるだろう?って考えながら書くと、とてもわかりやすくて人に伝わりやすくなるはず。
塾は、小学生から中3までいるけれど、彼らに、わからなければ、違う説明の仕方で何度も何度も、これならわかる?って聞いてみる。
そして最初、まったくわからない~!!って言ってた子が、目をくりっくりさせながら、
「先生わかった~!!!」
って言ってくれる。これがたまらない。
だからまた建築をやるエネルギーが出てきた今も、授業に入るコマはぐぐっと減らして、設計の仕事に支障がない程度にしながら、続けているんです。
でも、塾が人手が足りない夏休みとか、試験前とかは、「先生、お願い~~」って室長に泣きつかれるので、できる範囲で協力してるんだけどね。
中3国語の教科書にあった文章が、いい!
そして今週中学生の中間テストだったので、中学三年生の授業にピンチヒッターで連チャンで入りました。
そのときにね、中学三年生の国語で、教科書にある 「批評」の言葉をためる という文章の問題を教えたのよ。
この文章を読んだときに、とてもいいこと書いてあるな~~!!って感じた。
それは、批判と批評についての違いを説明してある文章だった。
批判と批評の違い
批判は、不平不満や好き嫌いをただ言うだけ。
批評は、自分がそれまで培った価値観、(文章中の言葉で言うと、「自己ルール」)を持って、好き嫌い、いい悪い の理由が言えること。
そして批評を言えるようになることで、その分野がどんどん面白くなってくるし、他者との関係性もどんどん深まってくる。だから、批評の言葉をどんどんためられるように、自己ルールも編み直して高めていこう!
そんな内容でした。
批判をするのは簡単。「それじゃあダメだろ」なんて、だれでも言える。
私はそんな批判ばかり言う人たちに対して、批判するなら改善策とセットにして言えよ!といつも思っていたのだが、(心で、笑)その行き場のない想いが着地した感じ。
今回のは、学習塾の先生をやっていて、得られた副産物デス。
毎回新しい発見があり、自己鍛錬にもなる
塾の先生って、同じ授業はまったくなくて、どんな時でも、毎回毎回、新しい発見があって、子どもたちとのコミュニケーションがあって、全く飽きないのです。
そしてそれがいいスパイスになって、設計にもいかされるんじゃないかなって思っている。
だから、これからも続けられればなと思っています。