こんにちは、牧野直子です。
神回だった、ぎぼむす第8回
義母と娘のブルース、ぎぼむすですが、第8回は私にとって、神回だと思う。世間での神回は6回目(良一さんが亡くなって、みゆきが少女から高校生になった回)なんだけどね。
第8回の、麦田店長のお父さんが発した言葉が、とても刺さっています。
自分が作るものが世界一だと思って作ってるか。
それをみんなに届けたいと思ってやっているか。
もし、アイツとオレで何か違いがあるとしたら、「思い入れ」しかない。
セリフにしたら、ちょっと違うけれど、こういう意味のことを、しぶーい宇梶さんがおっしゃっておりました。
そして世界一だと思ってパンを作っているのに伝わらないとき、
「中には、露骨に売れ残ってしまうやつもあってさ~、なんでだよ、なんで伝わらないんだよ、って試行錯誤して、ようやくあるところに落ち着くんだよ。」と。
思い入れを持って試行錯誤すること
実は私も、世界一だと思って作って発信しているのに、恥ずかしながら、「なんでだよ、なんで伝わらないんだよ!!」と、試行錯誤の長い道の途中であります。
私の大好きなマーケティングの藤村正宏先生のエクスマでは、「好きなことを仕事に取り入れよう!」ということをおっしゃっています。
私は、高校大学のときから、大好きで大好きで寝る間を惜しんで没頭するぐらい建築が好きでした。そして、それを仕事にすることもできました。
しかし、時を経ていく上で、まったく立ち行かなくなってしまった。だまされもした。いいようにも使われた。そんなこんなの連続で、すっかり心をへし折られてしまっていた。
好きなだけでは、うまくいかない
その後、建築以外で自分で大好きなことを探すようになった。そしてそれにハマったりもした。そしてそれを仕事に取り入れてみた。でも、いざやってみても、いかんせん伝わらないのです。
いかんせん、全く広がらないのです。
たぶん「好きなこと」と「建築」の相性もあるんだと思います。パイの大きさもあるんだと思います。
藤村先生のやり方でうまく行く人は多い。でも私は超レアな少数派なんだと思います。現実問題、それでは、私は生きていけない。
そこで、宇梶さんがおっしゃった言葉。
「自分が作るものが世界一だと思って作っているか???」です。
人さまから求められているか、仕事と相性がいいか
例えば私はお笑いと教育が大好きで、モチベーションをあげて勉強に取り掛かる、ということを実践できたとします。
もし私が教師だったら、それはとても相性がいいんだと思う。お笑いを取り入れた授業って、めちゃくちゃ興味があるもんね。
でも私は建築士。
やる気になる環境を作るとします。しかしそれは、指導者の導き方だったり、本人の心の向かい方であったり、コミュニケーションがあくまで主で、建築というのは、サブにすぎない。そんな思いが、私に直感的にあるんです。ひっかかりがあるんです。
私だって、私が作る建物に入ったら、みんながやる気になって、どんどん仕事がはかどる、なんて口が裂けても言えません。だって、サポートはできるけど、本人次第なんだもん。だから学習塾の講師もして、どうやってモチベーションをあげるかも考えている。でもやっぱりそれはコミュニケーションであって、建築ではない。
そういうひっかかりがあったら、「それが世界一だと思ってやっているか」って聞かれたら、胸をはって言えないもんね。
それが世界一だと思ってやっているか
そして、もう一度聞いてみた。「それが世界一だと思ってやっているか」って。
そうしたら、プロジェクトは実らなかったけれど、食と健康について研究しまくった私の4年間。そんなことをしている建築士は私以外、他にいないのでは、という思いが蘇ってきた。
食や健康が好きで好きでしょうがない、というわけではないから、いったんお蔵入りにしていたのだけれど、あの時の私はメチャクチャ伝わっていたと思う。
紹介者が紹介者を呼んで、みんなが笑顔になって、どんどん笑顔の渦が広がっていった。
好きなことでも、自分の仕事の相性が悪ければ、広がらない。
誰かのためになること、笑顔になること、それを自分の仕事にした方がいいのでは。
と、アプローチの順番を変えてみて、その中でも、私が好きになれる要素はなんなのか。と考えてみることにした。
料理と健康の建築家
私の思いは、「食育っていったら、なんかエラソーだけど、料理っていったらなんか広がりそうな気がする。」そして、建築と料理の相性はとてもいい。
健康だって、それを欲している人はたくさんいる。例えば、どうやってダイエットのモチベーションを続ていくか、だったら、私も興味あるし、好きなジャンルだ。
健康のために運動しなきゃしなきゃだと、やりたくないけれど、私の場合、バレーボール自体が楽しくてしょうがない。
そうやって健康を切り取ると、ダイエットやバレーボールといった、切り口しだいで私の大好きな分野はある。
そしてこれまた、健康と建築の相性はとてもいい。
そんなこんなで、原点に立ち戻るではないけれど、料理と健康について、発信していこうという思いになったのでした。
ちょっと長くなってしまったけれど、ぎぼむすの宇梶さんの言葉で、考え方が変わったのでした。リニューアルするベーカリー麦田のように、私もリニューアルしたいと思います。