「家売るオンナの逆襲」の感想考察。人の生き方を尊重し、その人に光を当てる家

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こんにちは、牧野直子です。

私が建築士だからか、今期のドラマ「家売るオンナの逆襲」はとても楽しみにして見ています。

第2話は、独居老人とネットカフェ難民について

第2話のテーマは、独居老人とネットカフェ難民について。

泉ピン子さんがゲスト俳優で、家選びに難クセをつけるおばさん役でしたが、実は、独り暮らしでアパートを借りられず、ネットカフェで暮らしていた女性。

最初は家が借りられないなら、買えばいい、と家探しをしたけれども、家を探している中で、独りで住む家を買ったとしても、自分の不安はぬぐえないことに気がつき、引っ込みがつかなくなったという設定でした。

そんな彼女に、常宿にしていたネットカフェを三軒家万智が買い取り、それをその女性に転売するというストーリーでした。

 

人の価値観は多様

ネットカフェを住まいにしている人たちの中には、家に重要性を感じない世代もいる、とライバルの留守堂(松田翔太さん)が言う。しかし、三軒家万智は「彼らは逃げているだけ」と反論。

逃げているという現実を突きつけた上で、普通の家を売るのではなく、ネットカフェをあなたらしい家に変えなさい、と提供しました。

「どこも受け入れてくれないから、仕方なく、ネットカフェに住んでいるんだ」ではなく、「自分がオーナーとなり、理想の住まいを作れ」と、まさに「生きがい」を提供したんですね。

それが素晴らしい。そして、そのあとの泉ピン子さんのイキイキした顔と言ったら!さすが大女優でした。

 

人の生き方を尊重し、光を当てる

三軒家万智の家を売る哲学で、共通しているなと感じることは、

社会の中で、生きずらいと思っている人たちに、無理にその生き方を更生せよ、というのではなく、その生き方を尊重し、そこに光を当てている。ということ。

大切にしているものを、より大切にできる家であったり、大家さんなどの仕事を提供して生き甲斐を与えたり。

ムリに生き方を変えようとはしない。

その人の生き方を尊重したうえで、その人が輝くことは、なんなのか、を考えている。

これは、私自身も勉強になる部分です。

 

セットがすごい!

また、朝のZIPで、家売るオンナの逆襲の特集をしていたんですが、セットについての特集をしていました。それについても少し。。

テーコー不動産の営業部やバーちちんぷいぷいがセットなのはわかるのですが、毎週出てくるゲストたちの家や新しい家など、それらもほぼセットなんだとか!

第二話のネットカフェだって、どこかのネットカフェでロケしたんじゃなくて、セットなんだそうです。

確かに、ネットカフェの個室の部屋割りの位置は、登場人物のセリフに密接に関わってくるから、それが都合よくあるロケ場所を探すよりも、自分たちで作ったほうがいいのかもしれない。

パーティションはもちろん、自動販売機もレンタルして、マンガは2500冊購入したのだとか。。すごい!

ドラマのセットって、そこまで映らないのに、美術さんがこだわって、細部まで作り込んでいる、って聞いたことがあります。

例えば、オフィスの引き出しの中に、その登場人物が好きそうなものを入れていたりね。星野源さんが出演しているドラマ「コウノドリ」で、冷蔵庫の中に、「逃げ恥」で出てくるマムシドリンクが入っていて思わず笑った、なんて聞きました。

ドラマのセットは、美術さんの遊び心があるんですよね。それで、俳優さんたちも、リラックスできたり、本番のお芝居に集中したりできるわけだから。

「神は細部に宿る」ですね!

そんな風に見ると、またドラマも楽しくなってくる。

 

脚本は大石静さん

私は前回の「家売るオンナ」は、何度も録画を見直して、今回も毎週楽しみにしています。

今回ももちろん楽しみにしています。

そんな中で驚いたことがひとつ。前クールの「大恋愛」もムロツヨシさんがイケメンに見えて、めちゃくちゃはまったのですが、

恋愛ドラマの「大恋愛」とお仕事バラエティドラマの「家売るオンナ」は、まったく雰囲気が違うドラマなんですが、同じ脚本家 大石静さんだそうです!

 

まったく違うタイプのドラマなのにすごいなあ。。

それを知って、大石静さんにめちゃくちゃ興味を持ってます。ファンってこうやってなっていくんですよね。点と点がつながった時に、ファンになる。

 

家売るオンナの逆襲

ということで、家売るオンナの逆襲、ますます楽しみです。毎回、何気に社会問題に切り込んできますが、今週はLGBT がテーマだそう。どんな解決をしてくれるのかな。

一級建築士。店舗やオフィスを主に設計しています。ワクワクする建築を作提案しています。お笑いとバレーボールが大好き。