こんにちは、牧野直子です。
みなさんは、「ユニバーサルデザイン」と「バリアフリー」の違いってわかりますか?
どっちも、おんなじような感じがするよね~。
じゃあじゃあ、これはどうですか?
「障がい者用トイレ」と「多目的トイレ」。
どちらが、ユニバーサルデザイン?
【ユニバーサルデザインとバリアフリーの違いは?】
これ、中身は同じで、言葉だけの違いかもしれないけれど、ぜんぜん違います。
駅や公共施設にある「多目的トイレ」
車いすの人でも使いやすいように、広くなってある。あれはね、車いすが中でくるっと一回転できる広さなんです。
でも広くしてみたところ、赤ちゃん連れのお母さんだって使いやすい。
だって、オムツ替えに、着替えに、いろいろやらないといけないから、広いほうがいいんです。それに、もし赤ちゃんだけじゃなくって、お兄ちゃんやお姉ちゃんもいたら?
お兄ちゃんお姉ちゃんって言っても3歳ぐらいですよ。
その子だけで外で待たせてられないよ~。
だから、一緒に入れる部屋みたいなトイレはとっても便利です。
あとは、学校帰り、これから遊びにいくために着替えをしたい女子高生。絶対広い方が着替えやすい。
そうそう、つまり、ユニバーサルデザインとは、いろいろな人が使いやすいデザインということなんです。
「障がい者用トイレ」って書いてあったら、お母さんや女子高生たちは、入りずらい。でも「多目的トイレ」や「誰でもトイレ」って書いてあったら、入りやすいよね。
バリアフリーデザインとは、、「障害があっても使いやすい」ものを作ること。
特別な人だけのために作るのではなく
最初からだれにでも使いやすいものを作ることが、ユニバーサルデザインなんです~。
「バリアフリー」という表現は、”障がい者のために、バリアを取り除きました。”
という “わざわざ感“ がどうしても出ちゃうんです。それって、無意識のうちに、健常者と障がい者を区別してしまってるんです。
映画館の席や駐車場で、車いすの方専用のものを指す場合は、「バリアフリー」でいいんですけどね。
障がいのある方も含めて、最初からみんなが使えるようにしたデザインが「ユニーバーサルデザイン」
「バリアフリー」とは、障がいがあっても使いやすいデザインです。
以上、ユニバーサルデザインとバリアフリーの違いでした~。