心のバリアフリーが実現する社会に近づく一歩とは

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活躍する障がい者の方がどんどん増えること

 

こんにちは、牧野直子です。

「R1ぐらんぷり」というピン芸人のグランプリを決める大会、2018年の勝者は、濱田祐太郎さんと言う漫談家の方。実は、濱田さんは、ほぼ全盲の方なんですね。

マイク一本、次から次へと、障がい者ならではのあるあるネタを、紹介していって、見事優勝されました。

たぶん優勝した理由ってのは、障がい者ならではのネタなのに、健常者の人たちが聞いても、想像できそうなネタだし、聞いていて、まったく可哀そうというか同情らしき感情が湧かなかったからだと思うんですね。

車いすの友人、ホテルでのハプニング

友人に、車いすに乗っている加藤健一さん(ニックネーム けんぼー)という方がいらっしゃるんです。エクスマ塾のエバンジェリストコースで半年間、一緒に学んだ仲間です。

この加藤さんが、こんなツイートをされていたのが、建築士として、とても参考になりました。


簡単に説明すると、ホテルでお風呂に一人で入ろうとしていて、車いすをドアの近くに置いていた。そうしたら段差をなくすためのスロープを、自分とは反対側にどんどん進んで行ってしまった。

そんなハプニングです。車いすがどんどん離れていく時の加藤さんの心の声。

あ~!!!

やべ~~~!!!!

バリアフリールームに泊っていたので、お風呂に係の人を呼べるボタンがついていたので、なんとかなった。

そんな内容です。

後日の会話。

 

私「ボタンがついていて、良かったね~」

けんぼー「いやいや、それでもなかなか気づいてもらえなくて、30分ぐらいかかったんだ」

この動画の続き、けんぼーが話してくれました。

お風呂にあるヘルプのボタンを押したら、電話が返ってきた。でも電話は、客室にあるから、当然そこまで行かないといけない。でも、車いすがないので、そこまで行くことができない。
仕方がないので、またボタンを押した。

そうしたら、また電話がかかってくる。でも同じ繰り返し。

また、ボタンを押す。

ようやくフロントの人がおかしいと思って、部屋に来てくれた。それまで格闘すること30分。

私「うわあ、お疲れ様~」

 

設計者視点

設計した人から見たらね、バリアフリールームだから、段差をなくす設計をしたら任務完了!って思っちゃうと思うの。
こういうケースがあるんだあって、私もけんぼーの話を聞いてびっくりだった。

加藤健一さんってね、車も運転しちゃうし、山形に住んでいるんだけど、一人で東京にも来ちゃうし。
バリアフリールームを設計した人も、障がい者の方が、一人で泊まるなんて想像してなかったのかもしれない。

お風呂にあるボタンも、このハプニングから学べば、フロントと声のやりとりが出来るインターホンだったらよかったのかな。

心のバリアフリー

心のバリアフリーは、まだまだできていない社会だと思う。それを実現するために、何をすればいいかと言うと、障がい者自身が、「心のバリアを取り払ってください!」と健常者にお願いするよりも、
加藤さんや、濱田祐太郎さんのような人が、どんどん社会に出て、活躍してくれることのほうが、実現に近づくと思う。

障がい者の方からしたら、勇気になるし。健常者からしたら、ただ車いすに乗っている私たちと何も変わらない友人だって思うだけだから。

そんなことを感じています。





一級建築士。保育園・介護施設など福祉施設を主に設計しています。2児の母親であるとともに、学習塾での指導も行っています。お笑いとバレーボールが大好き。