齋藤孝先生の講演レポート。スゴイ、スゴスギるよ!!齋藤先生。「知の始まりは、感動、驚き」

20180724_120218-640x480

こんにちは、牧野直子です。

 

新宿区が主催したしんじゅく教育シンポジウムの基調講演に齋藤孝先生が登壇されるということで、聞きにいってきました。

そのレポートです。学ぶことがとてもたくさんあったので、こちらは、後半です。

(前半のレポートはこちら)

 

ツカミが終わって、これから本番ですね。

「知の始まり」は驚き、感動

「知の始まりは驚き、感動なんですね。」

ま、これは私の言葉じゃないんですけど、誰だと思いますか?という質問から。

これ分かる人?ってきいて、わからなかったら、何も言わないのが日本人。誤答すらいえないのはダメ。どうせなら笑いが起きる誤答を言いましょう!

笑いが起きれば、いいじゃないですか。

いいんですよ、織田信長でも。私がみなさんに聞きますから、みなさんは、自分が思う答えを大きな声で一斉に言いましょう!

 

そして聴衆がいっせいに言う。すると斎藤先生は、

「ハイ!みなさん全員正解です!!答えはソクラテスです!」

どっと笑いが。みんなバラバラに言ってるのにね。正解だった人はヤッタって思えばいいし、間違えた人はそこで学べばいい。

 

緊張感と笑いで、聞く力が高まる

緊張感と笑いを入れると、生徒がますます積極的に学び始める。

これがポイントです!

授業は、感動か習熟であるべき

知の始まりは感動なんです。教科書に載ってることは、ほとんどが、それを発見したときは、とんでもない感動だった。

この世の感動を集めたのが教科書。

教科書は、その感動をギュッと凝縮冷凍した冷凍食品。その冷凍食品を解凍して、生徒に再度、感動してもらえるようにするのが教師の役目。教師は電子レンジなんです。

この例えも面白いですよね!

エビングハウスの忘却曲線

一度覚えたことは、どんどん忘れていく。

でも、忘れない方法がある。

習ったことを、しゃべってしゃべってしゃべりまくる。しゃべりまくると忘れない。

だから、人に教えるということは、とても有効。

子どもは会話をするのが仕事!

子どもは会話をするのが仕事!家でも、ならったことをどんどんしゃべりまくらせよう!

今日、どうだった?今日楽しかった?「別に・・」「普通」という答えは、会話拒否している。

とりあえず驚く練習をしましょう!

驚けないから知が発動しない。

 

スゴイよ!スゴスギるよ!!!〇〇〇〇

 

 やってみないと本当の良さはわからない

学校の授業で選択制になって物理を学ばない子が増えている。

やってみないと面白さはわからないのに、面白さがわからないから選ばない。

数学なんて学ぶ必要がないっていう人多いですよね。でも、世の中の変化は累乗で変化している。これも数学 がわからないと、この感覚は共有できない。

 

家庭でも、子供たちと、好きなことについて語り合う状況を作ってみよう!

家族の会話がとても楽しくなる、ワクワクする。

 

知的な会話があふれる家庭にするには

それは触れさせること。

美術館に行って、いくだけじゃなくて、ピカソのTシャツを買う。

そしたら、子どもは、ピカソが好きになる。

最初は本質なんかわかっていなくていい。好きになればあとからついてくる。

こういうことを繰り返していると、とても知的な会話が増えてくる。

 

学校の先生たちにぜひやってほしいのがこれ!

新宿区長と教育長が座っている席に近ずかれ、こういうのはトップダウンがいいんです!って言いながら、2人に話す。

こういう仕草も面白いです。ほんとに新宿区でやってほしいなあ~~。

新聞記事の1分発表会

それは、毎週月曜日の朝に、朝読書の代わりに、新聞を切り抜いて気になった記事について1分スピーチを子供たちにさせる。

 

4人一組で、順番に発表。

ノート に切り抜き(コピー可)を貼る

1分で説明させる

自分のコメントを一つ用意する

 

例えば、TPPを発表した子は、その後、TPPについて無関心ではいられなくなる。

これを毎週毎週くりかえしやらせる。そしたら、日本はとんでもなくなりますよ。

ほんとに、学校の先生方、ぜひやってください!

親子でやるのもいいということなので、まずは親子でやるかな。

孔子の言葉 智・仁・勇

最後に孔子の言葉で締めたいと思います。

智・仁・勇

智は判断力・仁は真心・勇は勇気

ボディランゲージでやってみましょう。

智はおでこ・仁は心臓のあたり・勇は勇気は臍下丹田(せいかたんでん)へその下を触ってみる。

うまくできなかった時、ちゃんとやっていたかな?

智(おでこ)仁(胸)勇(へその下)

ってやってみてください。

最後は、スゴイ、スゴスギるよ!のワーク

ということで、最後にスゴイ、スゴスギるよ!〇〇〇〇のワークを、近くの人で二人組になって、やりました。

〇〇〇〇 に、好きな言葉をいれてみましょう!そして、その理由を3つ以上言う。

こんな大きな会場でも、ワークを入れてくる齋藤先生。これで盛り上がって終了!というわけですね。

スゴイ、スゴスギるよ!齋藤先生

スゴイ、スゴスギるよ!
ほんとに、圧倒的な1時間。

学ぶこともとてもたくさんでした。講演の感想は、スゴイ、スゴスギるよ!齋藤先生!!

ますますファンになっちゃいました。講演中にもお話されていましたが、一度ファンクラブで、ファンの前だけで講演したいっ、ファンクラブないんですけど、っておっしゃってました。

ぜひ、ファンクラブ作ってほしいです。今からできることをやっていきたいな。

一級建築士。店舗やオフィスを主に設計しています。ワクワクする建築を作提案しています。お笑いとバレーボールが大好き。