ロジェ・カイヨワの「遊び」の理論を店舗に応用すると、ワクワク店舗に近づきます

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こんにちは、牧野直子です。

遊びについての本を読んでいて、ロジェ・カイヨワという人が出てきたので、少し調べてみました。

ロジェ・カイヨワの遊びの理論

フランスの社会学者のロジェ・カイヨワという人が「遊び」について4要素に分類しています。

 

①競争性

②偶然性

③模倣性

④めまい

 

この4分類は、遊びを「意志・脱意志」「ルール・脱ルール」という2つのXY軸でとらえ、それぞれがYESかNOか分類されるようです。

意志+ルールが、①の競争性。多くのスポーツがそうです。

脱意思+ルールが、運によって左右するような遊び。②の偶然性です。トランプのババ抜きや七並べがそうです。ギャンブル的要素があるものがこれになります。

意思+脱ルールが、積極的な意志のもとで遊ばれるものの、勝敗は付かないもの③の模倣性です。例えば子供のおままごと。キャラクターになりきったりするのもこれに入ります。

脱意志と脱ルール。これが④のめまいです。ブランコやジャングルジム、ジェットコースターなど。こういう分類です。

確かに、楽しいこと、面白いこと、というのは、このどれかに当てはまるような気がしますね。

 

遊びの要素を取り入れる

つまらないと思うようなことも、遊びの要素を取り入れるように考えると、楽しくなってきますね。

子どもの教育でも、単純に計算をするだけなら嫌がるけれども、そこに、タイムを計ってみたりなど遊びの要素を取り入れると、ちょっと楽しくなりますよね。

仕事だって、単純作業でつまらないと思うようなことも、遊びの要素を取り入れることで楽しくなってきます。

どうやって楽しくするか、これがカギなわけですね。

ワクワクする店舗もこの遊びの要素を取り入れることで、お客様がお店を見るのが楽しくなって、またこのお店に来よう!と思う気持ちが高くなると思っています。

店舗への応用

ではこの遊びの要素をどうやって店舗に取り入れるか。

楽しめる場所を作る要素

①の競争性なら

パッと思いつくのは「詰め放題」でしょうか。スーパーで詰め放題があると、とてもワクワクします。この向きでいれたら、あと一個入る、、とか考えながら楽しいですよね。

②の偶然性なら

来るたびに違うものが陳列してある。だからこそ、ディスプレイの新鮮さはとても重要なわけです。季節ごと、イベントごとの陳列の違いはベースとして必要で、それ以外に、お!!っと思わせるディスプレイの変化があると、いつ来ても違う印象になるので、偶然性が高まりますね。

③の模倣性なら

これは世界観に関係ありそうです。例えば、誰々が住んでいるようにイメージして店内を統一してみるといったこと。これが模倣性にあたります。

他にも、キャラクターもこれに入りますので、お店専用のキャラクターを作ってみるとか、ということでもいいかもしれませんね。

④のめまいなら

これはお店のハードによるものが多いかもしれない。でも、お店のディスプレイの順路を、一直線ではなく、くねくねするようにしてみたりでしょうか。歩くだけで楽しい、そんな空間づくりをするといいかもしれませんね。

遊びの理論

ロジェカイヨワの遊びの理論、お店づくりにも応用できそうですね。お店をもっとワクワクする場所に変えて、お客様から愛されるお店にしてくださいね!

一級建築士。店舗やオフィスを主に設計しています。ワクワクする建築を作提案しています。お笑いとバレーボールが大好き。