こんにちは、牧野直子です。
設計の際、素材を選定していく作業には、これでいいのかどうか、細かい理由を考えながら、選択しています。
そのお客様のライフスタイル、工事費、デザイン、それはそれは考える理由がたくさんあるんです。
そこまで考えてはじめて、使ってみて使いやすい、居心地がいいにつながるものだから。
だから、めちゃくちゃ時間がかかります。
今、デスクと収納、本棚を兼用した壁面家具を考えているんだけれど、たとえば、デスクに取り付けるコンセントをどうするか?
これ一つでも、めちゃくちゃ考えるわけです。
デスクの上での作業はノートパソコンなのか、デスクトップなのか。
もしデスクトップだったら、コンセント類は固定だから、大きな穴をデスクにつけとけばいいんじゃないか。そして足元のコンセントから、引き出せばいいよね。
でも、延長コンセントがごちゃごちゃするとかっこわるいから、テーブルの脚にマグネットでくっつけられるように考えたいな。
もし、ノートだったら、ここの場所以外にも、いろいろ移動するだろう。
だったら、家具にコンセントを取り付けたほうが使い勝手がいい。
どのぐらいの頻度で使うんだろう。
この場所にずっと置いておかないんだったら、デスクの上のコンセントには、埃がたまっちゃうとまずいし、もし飲み物を置いて、こぼしてしまったら、とてもヤバい。
それに、安く仕上げるためには、これだけのために電気工事屋さんを呼ぶのはどうだろうか。。
じゃあ、コンセントタップをデザイン性の高いものを選んで、デスクの上の置いておけばいいんじゃない。
そしたら、普通の配線孔だと小さいから、一回り大きい配線孔にしたよね。
どうせだったら、テーブルと色を一体化させたいな。
まあ、こんな感じで、ひとつひとつの選択を丁寧に考えていっています。
お客様には、そこまで熟考したことは伝わらないとは思うけれど、使ってみて、使いやすいな、と思っていただければいいわけです。
そんな感じで、まだまだ選定作業は続きますが、がんばります。