イクメンパパが増えてきたこの時代、授乳室の設計について考えること

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こんにちは、牧野直子です。

ちょっと授乳室につい考える機会がありましたので、考察を深めようかなと思い、この記事を書いています。

私の父の世代は、たぶん父親がオムツを変えたり、一人で赤ちゃんと出歩いたりといったことをする人は少なかったかもしれません。現に私の父はそうでした。

しかし今は、「イクメン」と呼ばれる人が増えてきたように、お父さんも育児をするのが当たり前になってきました。

町中でも、お父さんが赤ちゃんを抱っこひもでかかえて歩いている、という姿が見かけられるようになってきました。

うちの夫も、一人で赤ちゃんを連れて近所の遊び場やスーパーなどに出かけてもらうことが多々ありました。

そんな夫がよく口にしていたのが、男子トイレにオムツ台がない!ということ。女子トイレに入っていくわけにもいかないし、苦労したって言っていました。

まだまだハードの整備は追いついていないかもしれませんね。

授乳室も増えてきました。

授乳室って、オムツ替え台、ミルクを作るためのポットなどがあり、その奥に、授乳コーナーがあるという作りが多いと思います。でもその授乳コーナーって、カーテンで簡単に仕切るだけってところが多くないかな。

授乳コーナーで、おっぱいをあげているとき、カーテンのすぐ外に、いくら育児中とはいえ、男性の気配があったら、いやだなって思うお母さんも多いんじゃないかなって思うんです。

ネットでも調べてみたら、

「授乳スペースが試着室みたいなカーテン1枚で仕切られているだけなら、そもそも男性が入るのはナシかな?って思う」

 

「男の人が一人で来て、子どものオムツ交換して出ていくならわかるけど、夫婦で来て、奥さんが授乳やらオムツかえてて、旦那がスマホいじりながら座ってるのはどうなの?」

 

「パパがオムツ交換したりミルクあげたりするのはすごくいいことだと思う。だけど、ママが授乳するのにわざわざパパまでついて入ってくるのは配慮が足りないなと思う。外で待つとかして気を利かせられないかな?」

といった声がありました。

そうそう、やっぱり気になっちゃいますよね。

こういうデリケートな場所だし、男性の育児進出もあるし、授乳室の中の授乳コーナーは、しっかりドアで仕切ったりするほうがいいような気がします。

ベビールーム、赤ちゃんルームという呼び方も増えてきましたが、お父さんが入ってもいいライン、お母さんだけが入れるところってしっかりわかりやすくする必要性があるんじゃないかなって思いました。

赤ちゃんを育てる時期って一瞬だから、私もその頃の記憶を忘れそうになりますが、そういう細かいところまでケアして、設計をしていきたいものだと思います。

一級建築士。店舗やオフィスを主に設計しています。ワクワクする建築を作提案しています。お笑いとバレーボールが大好き。