こんにちは、牧野直子です。
年末のM1グランプリ、面白かったですよね~!ミルクボーイのネタは、最初から最後まで笑いが止まりませんでした。
あんな何気ない日常をよく観察していて、面白いな。確かに全部、そうやそうやって思いますもんね。
それまで全く売れていなかったミルクボーイが優勝して、シンデレラストーリーが展開されていますが、もう一組注目された3位のぺこぱ。
ぺこぱの漫才は、新たな笑いを作っていました。ぺこぱの漫才について、いいですよね。
のりつっこまないツッコミとか、肯定ツッコミとか、いろんな言い方をされていますが、相方がはなったボケに対して、ツッコむのかと思わせつつ、途中で調子を変えて全てを肯定するかのような話。
例えば、、
シュウペイが変な間違いをしていたら、、、「間違いはふるさとだ。誰にもある。」
女性と男性のプロポーズかと思ってたら、男性どおしというボケに対して、、、「男性どおしが結婚したって、いいじゃないか!」
というような話をするのです。
他にも、ボケられた時の最後の決め台詞がこんな感じ。
もう誰かのせいにするのはやめにしよう。
知識は水だ。独占してはいけない。
できないことを求めるのはやめにしよう。
できない時はできないと言おう。
漫才は、ツッコミがボケの頭をたたいたり、ボケが変なことを言っていたら「なんでやねん!」ってその間違いを修正する。
そういうやり方で笑いを作っていたわけです。
ネタのチョイスにしても、芸能人をいじったりして作るネタがありますよね。人の悪口を言っているようなネタだってたくさんあります。それはその言われた本人は決して笑えないわけです。
いじりネタではなくても、ボケの人に対して、アホか~!とか言うわけだから、それはネタだから傷つかないでしょうけれども、ツッコミによっては、とても口が悪い人もいて、そういう汚い言葉のセリフの羅列は、やはり気分がいいとは言い切れないものがあると思うのです。
それに対して、ぺこぱのネタは、ツッコミが誰も傷つけない 。優しく平和なところが良いと思いませんか。
すべては肯定できる
ぺこぱの漫才は、生きる上での極上のヒントを与えてくれると思いました。
今まで、批難したり攻撃したりしないと笑いが生み出せないと思われていたことが、すべてを肯定し、優しい言葉で、聞きやすいテンポでのネタでも、十分笑いが作れるということです。
こんなどうしようもない状況が起こったとき、ぺこぱなら何と言って切り返してくるんだろうか。
それを考えるだけでも、前向きに生きる訓練になります。
アンガーマネジメントができる人間になれる気がします。
予期せぬ出来事も、他人のせいではなく、自分視点での価値観に原因があるとすることで、それが前向きにとらえられるとうことです。
同じできごとも、ある言い方をすると、とてつもなく悪いことのように思えるし、それを言った人自身の人間性もそのように思われてしまいます。でも、その言い方を変えることで、その人の印象が逆にアップすることもある。
与える人間になるためには、後者でいたいものです。
さあ、とんでもない状況が起こったとき、ぺこぱならなんと言うかな。
それを考えてみることといたしましょう。