こんにちは、牧野直子です。
商業施設では、昼間の雰囲気と夜の雰囲気を変えるという手段がよくつかわれますよね。
昼間に来る人と夜に来る人では、ターゲットが違うこともありますし、活動的な時にくるのか、仕事終わりでほっとしたいのか、というように気分が違うこともあります。
内装は同じでも、雰囲気をがらっと変えることができるのが、ライティングです。
ライティングの仕方で、いろいろな雰囲気を作りだすことができます。
ライティングでインテリアの雰囲気をがらっと変える
そのようにするには、調光して照度を変えられるようにしたり、付けるライトの構成を変えることができるようにしたり、計画段階で考えていきます。
また色温度の違いでも雰囲気を変えることができます。
茶系の落ち着いた2700Kあたりの色であれば、しっとりとした雰囲気。3500Kの明るい色になると、昼間の空に近い活動的なイメージというようになります。
ほかにも、光のパワーや演出の仕方を変えて、変化をつけるという方法があります。
例えば飲食店で、昼は明るくさわやかに、夜はしっとり大人っぽく、といったように時間帯で演出を変えるということはあります。
昼間のイメージ
天井から光をそそぐことで、太陽光のイメージになります。明るさは均一のほうが昼間っぽいです。
夜のイメージ
一方、夜のイメージの雰囲気を作るには、光っている位置を低くすることです。そうすることで、太陽が沈んだような雰囲気を作ることができます。
ベースは暗く設定して、テーブルの上や壁にかかる絵などにスポットをあてて際立つようなライティングをすると、シックで高揚感のあるライティングになります。
ライティングで人の動きを演出する
また、ライティングで人の動きを演出することができます。
・引き付ける
入口が他よりも明るくなっていると、目立ちますよね。自然と、そこに入ってみたくなる心理が働きます。エントランスやショップファサードに光を集め、人をひきつける演出ができます
・回遊する
ポンポンと光だまりが連続していると楽しい雰囲気です。奥へ奥へと人を導く演出になります。ライティングで、店内を楽しく回れる雰囲気を作ることができます
・にぎわう
客席や植栽に光だまりがあると、空間が豊かになります。ペンダントなど、メリハリのある光でにぎやかな雰囲気を作りだすことができます。
・アクセントにする
ウォールアートや植栽などをスポットで照らすと、それだけで雰囲気がある感じになります。ライティングのメリハリは空間に豊かさを与えてくれます。
ライティングでいろいろな雰囲気を作ることができる
以上のように、ライティングには、いろいろな雰囲気を作ることができます。内装を変えるよりも簡単に空間の演出をがらっと変えることも可能です。ライティングを利用して、ワンランク上の空間を演出してみてくださいね。