こんにちは、牧野直子です。
健康住宅とは、「心のスイッチを入れる環境を作る」って、前の記事でいいました。
これは、どういうことか、もう少し具体的に考えていきたいと思います。
心のスイッチを入れる環境を作る
まずはね、お客様に、それ欲しい!って思うことが必要だと思うの。
それは、自分の人生が豊かになるってこと。
住宅のうたい文句は本当か
住宅の売り出し文句的にいうと、家族がもっと仲良くなる家、デザイナーズ住宅、とか、子どもが賢く育つ家、など、そりゃま~いろいろある。
でも、間取りが変わったぐらいで、人間関係変わったら、そんなラクなもんはないで~。とか、心で思うわけ。
建築士である私だって、思うから。
私の家は自分で設計しているが
私の家は自分で設計している。家事がしやすいように、家族が仲良くなるように、子どもが賢くなるように、そりゃまあ、いろいろ工夫して設計してるわけですよ。
でも実際住んで、娘や息子にこんにゃろ~!!って思うことは何度もあるわけで。
勉強させようって思っても、なかなか勉強しない時もあるわけで。
「は。間取りで変わったら、塾いらんわ!」ってなるじゃん。
うちはオットが家庭教師だし、私も塾の先生やってるのでね、夫によく言われます。賢い子が育つ家ってさあ、もしそれがほんとだったら、俺らいらないよねって(笑)
でもね、家庭教師や塾講師という職業はなくならないわけで。。。
そうなったら、そのキャッチコピーって、どこまで信ぴょう性あんの?って話になるよね。
大好きということは、ウソも大げさも何もないのです
でも、大好きなことができる家。大好きな場所がある家。だったら、絶対それはウソではない。
住まいとは、一番長く時間をすごす場所であり、環境そのもの。だから、その時間をゴキゲンですごせるか、いやいや我慢してすごすか、で、メンタル的な健康がかなり変わってくる。
高齢者住宅のあるべき姿
特に高齢者住宅だったら、高齢者になればなるほど、外に出歩く機会が減ってしまい、自宅で過ごす時間が増える。だからこそ、自宅はその人の大好きで満ち溢れているべき。
歌が大好きな人だったら、のびのび歌を歌えるスペース。
ガーデニングが大好きだったら、開放的にガーデニングができるスペース。
人と話すことが好きだったら、人を招き入れやすい間取り。
大好きなことをやれる家だと、人生にはりあいがどんどん出てくるし、もっともっと生きたいと思うはず。
スロープを作って、手すりをつけて、断熱改修だけが、高齢者住宅じゃない。それよりも、その人の生きる喜びを作ること。それが大切。
子育て住宅のつくりかた
これがもし、子育てファミリーだったら。家族全員の好きな場所を作ってあげる。でも優先順位をつけるとしたら、家に一番長くいる人。お母さんが多いかな。
子どもが生まれると、子ども第一に考えてしまう人が多い。でも子どもは、お母さんが自分のために我慢してるって感じると、私なんて産まれないほうがよかったんじゃないの?って悩んでしまう。
だから、お母さんは、いきいきして自分の人生を楽しむこと。お母さんが自分らしく楽しくイキイキしていると、子どももイキイキしてくるんです。
だからこそ、心のスイッチを入れる環境というのは、大好きなことを取り入れる、ということ。
それが健康住宅への第一歩だと思うのです。