増え続ける団地の空室、高齢化してきた住民たち、それを同時に解決する、とっておきの方法があるよ

dannti

分散型で、サービス付高齢者住宅

こんにちは、牧野直子です。

TVでモト冬樹さんの奥さんが、夫の頭の薄さをネタにしてSNSを楽しんでいる、とおっしゃっていたんですが、バカリズムさんが「ビンテージジーンズなんですね!」と返されたので、思わず吹き出しました。

例えが、センスあるわ!

今日のブログです~。

増え続ける団地の空室、高齢化してきた住民たち、それを同時に解決する、とっておきの方法があるよ

老朽化して空室が増えてきた団地の問題解決

ニュータウン計画であちこちに建った団地。もう20年、30年たつわけだから、居住者たちもどんどん年をとってくる。
そして、空室も増えてくる。

若い世代の人たちは、新しくできたマンションに住みたがるだろうしね。

そこで、こんな提案はいかが?

空室を高齢者対応にバリアフリーリフォーム

まず、団地の空室を高齢者住宅に改装する。

段差をスロープでなくす
手すりをつける
ドアを引戸に変える

このあたりは一般的なバリアフリー化だね。

そして、住民の方に一人ずつ引っ越ししてもらう。

そうすると、どんどん高齢者対応の部屋が増えてくる。

団地内でポツポツと、高齢者対応の住居が増える。

共同で、訪問介護などのサービスの機会を与える

それと同時に、管理会社が、分散した高齢者住宅を一括したフロント機能をつける。

契約者には、訪問介護や訪問診療。一人暮らしのお年寄りの家には、宅食の方や便利屋さんが、安否確認などね。

訪問診療の先生も、まったくバラバラのエリアにまたがっていたら、順番に見舞われないけれども、同じ団地内だったら、そこまでの不便はない。

でも、団地の売買や契約など、課題はあるものの、その団地がどんどん寂しくなっていくのを防ぎ、高齢化社会に対応できるスキームだから、問題を感じているのだったらやってみたらいいと思う。

実際に、分散型のサービス付高齢者住宅のビジネスモデルで成功している会社もちゃんとあるしね。

居住者のメリットだってある

施設じゃなくて、住まいに住んでいる意識のままでいられる。
今まで暮らしてきた生活圏そのままで、暮らせる。
サービスを受けている恥ずかしさや抵抗感がなくなる

お年寄りにとって、自分の生活圏を変えなくてすむ、というのはメリットが大きいと思う。

そして、高齢者対応の部屋が、団地内で飛び飛びになっているから、サ高住のサービスを受けているということを大々的に知られない人は、外からは全くわからないよね。

息子、娘夫婦にとってもメリットあるよ

空室を高齢者住宅にしているから、息子夫婦や娘夫婦も同じ団地内に住むことが可能だよね。
同居して、常に親の介護をしないといけない、というのは子どもにとってはプレッシャーがある。

適度に、サ高住のサービスを親に受けてもらいつつ、心配になったらいつでも、飛んで行ける距離にいる、というのは子どもにとっても安心だと思う。

団地の高齢化と、サービス付高齢者住宅

サービス付高齢者住宅は、何も、いちから新しいマンションを建てなくても実現できる。
団地の老朽化、居住者の高齢化にそった提案です。

お役に立ったら幸いです~。

一級建築士。店舗やオフィスを主に設計しています。ワクワクする建築を作提案しています。お笑いとバレーボールが大好き。