私にとっての建築家とは、漢方医のようなあり方

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こんにちは、牧野直子です。

もうずいぶん前だけれど、仕事関係で出会った方に、

「なおちゃんにとって、建築って何?」

って聞かれたことがあるんです。ときに、ちょっと一瞬間が空いたけれど、私こう答えたんです。

「漢方薬ですね。」

って。

建築とは漢方薬のようなもの

それは、私が医療モールの計画をするよりもずいぶん前のことです。

その時、なんでパッと「漢方薬」というワードが出てきたのかはわからないけれど、今思っても、脳内にあるぐらい、私のベースなのかもしれない。

 

漢方の基本的な考え方は、自然治癒力を高め、体全体の調子を整えることで病気を治していくというもの

ですよね。

西洋医学が、部位ごとに細かく分かれていくことに対して、漢方は体全体の力をあげていく。

体調を整える。手術はしない。全体を見る。というイメージかな。

 

体調づくりと環境づくり

 

健康でいうと根幹となる体調、建築は生きていくうえでの生活環境をつくりあげる土台。

そこに共通点があると思います。

毎日毎日の積み重ね。食べたもので体はできあがってくるし、人に良いと書いて「食」ですしね。

スナック菓子や添加物など、あまり身体によくないものばかり、毎日食べていても、健康な人はたくさんいる。でも、栄養をきちんと考えて、体に良いものを食べることが身に付いている人は、身体の良くないものを食べている人よりも、快適に過ごせる人が多いのではないでしょうか。

身体によいものを食べていても、人間いつかは死ぬんだし、絶対ということはないけれど、普段の生活が調子がいい。調子がいいと、気持ちも明るくなってくる。

だから私は心と体と健康はひとつにつながっていると思うのです。

 

継続は意識の継続が難しいけれど、習慣にしてしまえばラク

建築というのは、住まいであれば、多くの時間をすごす環境をつくるもの、オフィスや学校だって、建築です。住まい以外の時間を多く過ごす場所は環境の柱なんです。

そこが快適か、心地よいか、自分の生活にあっているか、化学物質などの観点からも健康的な建物か、そんなところで、自分の環境の土台を作るものなんです。

自分の生活の中では、身体にいいことを継続するって、意識もいるし、高い目標もいるかもしれない。

でも建築は、そこに住まうことが、すでに継続するものであるから、最初に意識をむけるとあとの継続はかなりラクなんですよね。

 

漢方医のような建築家として

私は作りてとしても、漢方薬的な立ち位置なのだと思います。

自分の専門をもっと細分化して、キッチンの専門家だとか、お風呂の専門家とか、トイレの専門家とか、そういう風に言ったほうが人からはわかりやすいかもしれない。

でも、全体を通してみて、あなたにはこれが必要、ここを伸ばせばいいよね!といえる立場の人って重要だと思うんです。

例えば、SNSを勉強しようとした時に、FacebookはFacebookの先生、ツイッターはツイッターの先生、というように、聞くことが多いかもしれないけれど、自分の職種によって、どの媒体が合っているのかどうか、というのは、Facebookの先生にはわからないし、ツイッターの先生にはわからない。

あなたは何を勉強すべきなのか、あなたの特性をちゃんと理解し、必要なものを教えてくれる、そういう先生から最初に教わらないと、一生懸命努力してもそれは実を結ばないかもしれない。

だからこそ、最初にその人の全体を見て、大切なものを導く人が必要なんだと思います。

それは漢方医のようなあり方。

漢方医のようなあり方としての建築家を進んでいければと思っています。


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一級建築士。保育園・介護施設など福祉施設を主に設計しています。2児の母親であるとともに、学習塾での指導も行っています。お笑いとバレーボールが大好き。