こんにちは、牧野直子です。
2018年7月9日の芸人先生は、「カミナリ」でした。
Eテレ芸人先生 カミナリ
生徒は、前回のU字工事と同じ山田うどんさん。
埼玉県を中心にチェーン展開をしている会社さんです。
さあ、どんな授業をするのかな。
U字工事は、自分が欠点だと思っていたところが、人から見たら自分の個性になる。というお話でした。
カミナリってどんな漫才?
カミナリは、まなぶさんのボケにたいして、たくみさんが、茨木弁全開で、「おめえ、そう言えば○○だな!」など大声でツッコみながら、まなさんぶの頭を激しく叩く「どつき漫才」をしています。
芸人先生って、それぞれの芸人さんの、工夫しているところや苦労してきて今のスタイルになるまでの変遷などが聞けて、次にその芸人さんのネタを見るのが楽しみになってくるという特典があります。
今回の授業で、カミナリが今のスタイルになったのは、
最初、標準語で行ってたけど、「台詞に感情がこもってなかった」と気付いた。
そして、自分たちが普段、会話している茨木弁にしたんだって。
ちなみに、どつきツッコミを始めたきっかけは、Wikipediaによると、2014年に地元・茨城で行った単独ライブでウケないのが続いたことで、これに痺れを切らしたたくみが、漫才中にまなぶがずっとアゴを出していたのを見て「そういえばアゴ出てんなあ!」とツッコんでまなぶの頭を思い切り叩いた所、大ウケしたことで以後続けているんだとか。
ボケの数は少なくても、笑いは取れるという自信
そして、漫才といったら、3~4分のあいだに、多くのコンビが、たくさん笑いどころを入れてくる。ナイツは30回って言ってたもんなあ。
それに比べて、カミナリは、6回。
銃の弾の数にちなんで、「リボルバー漫才」と呼んでいるんだとか。
そんなにポカポカまなぶくんの頭をたたけない(笑)
ゆっくりでも笑いはとれるということ。
厳選したボケになるから、そこが際立つんだって。
これは自信がないとなかなかできないなあ。
でもそうやって、自分のカラーを出していってるんだね。
そうやって作った自分たちの売り、これを「インパクト」と呼んでいた。
カミナリが言うインパクトって、USPのこと
カミナリがいうインパクトって、マーケティングでは独自の売り、USPっていって、自分たちがビジネスをするときに真っ先に考えるヤツ。
言葉は違えども、本質をついている授業でした。
まあ、山田うどんの社員さんたちは、自分たちには売りがない、、とか自虐のことを言う人がたくさんいたけども。。
カロリーのK点越えって言ったら面白いじゃん
カミナリは社長のヒアリングの時、このダイエットブームの中、山田うどんは「カロリーのK点越え」を目指していると聞いていた。
でも、それを社員に確認したら、知らなかった社員が半分も。
さらに、メニューにはいっさい載っていない。
社員さんは、昔は、カロリーを載せていた時期があったんだけれども、印象が悪いからやめたんだと言い訳していた。
カミナリいわく、みんながみんなダイエットを目指しているわけじゃない。ガッツリ食べたいガテン系の人だってたくさんいる。
だから、メニューにもそういうことを謳っていけばいいんじゃない。
それも、ただ単に数字を載せるんじゃなくて、
「カロリーのK点越え~~!」というのを強調して一括りにしたら、面白いじゃんって。
自分たちの売りを、自分たちでちゃんと認識して、それをどうやって魅せていくか。
そんなお話でした。
まさにビジネス基礎講座でしたね。