チェアやテーブルの下地材、構造の違いや、セレクトする際の注意点

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こんにちは、牧野直子です。

家具の作り方について、家具メーカーさんにレクチャーを受けてきましたので、要点をまとめました。

チェアやテーブルの下地材、構造の違いや、セレクトする際の注意点など、参考になれば嬉しいです。

◇椅子の構造
<下地材>

イスの下地材には大きく分けて、ウェービング仕様と、Sバネ仕様があります。
・ウェービング仕様
布をクロスさせたもの
チェア。内材を調整してやわらかさを指示する。

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・Sバエネ仕様
S字状のバネ
ソファに多い。クッション性がある。
なぜソファに多いのか。大きな座面でないとばねを入れられない。どこに座っても反発がある。

そして、金型で発砲ウレタンを流し込み、一体成型する下地も、あります。

・モールドウレタン
MOLD(=モールド:金型・鋳型の意味)に入れて発泡成型したウレタンフォームの一種
1) 軟質モールド
2) 硬質モールド
硬質モールドのほうが、薄くできるそうです。

 

◇テーブルの構造

次にテーブルの構造です。
メラミン天板+ABS樹脂の縁が、経済的で広く流通しています。

ABS樹脂は安く作ることができる。
飲食店テーブルなら、天板1万円ぐらい。

テーブルの使い分け)
・突板  質感を出したいとき
・ムク そりやすい。価格が高い。ほとんど使うことはない。よっぽど施主にこだわりがあって、高級志向の時に使う。
・はぎ板 突板と無垢の中間。
一般的な集成材が小さなブロック状の木を縦横に接合しているのに対し、幅はぎ材は、縦方向は1枚の細長い無垢板となっていて、それを横方向にだけ接合してつくられています。1枚あたりの無垢板の巾は、100〜150mmぐらい。

・フローリング天板
最近増えてきた。 溝にゴミが入ってしまう。書くときに、ぐきってなる。
金額
フローリング>突板

プラパート

いすの脚の下についているもの。
これをつけないと傷だらけ。

種類)プラスチック、フェルト、など

テーブルの脚キャップもちゃんと選ばないと、床を傷つけたりする。

また、油圧式で、テーブルの傾斜を自動的に修正してくれるものがある。(Tバランス)

1個1500円と割高だが、スタッフが毎回調整しているような店舗では、人件費を考えるとお得。

 

イスのスチールの肉厚

1.6mmが多い。

薄いとぐっと曲がってしまう。

家具の注意点

・個人邸で買う時は別だが、仕事で家具を納入する場合は、家具はネットでは買わないほうがよい。保証がつかない。
下手したら、もう一度自費で再購入になってしまうリスクがある。
メーカーなら、不備があっても、メーカーで責任を取ってくれる。

チョイスした責任は設計者にある。この店舗は、サイクルが早いから流行を取り入れようとか、この店舗は一度入れたら、15年ぐらい変えないというのなら、15年もつイスを選択しなければいけない

 

以上です。

一級建築士。店舗やオフィスを主に設計しています。ワクワクする建築を作提案しています。お笑いとバレーボールが大好き。

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