こんにちは、牧野直子です。
「なんで勉強しなきゃいけないの?」って子供から聞かれることはないですか?たぶん必ず聞かれる問いだと思います。
そこで、「そんなことどうでもいいから、勉強しなさい~!」なんて怒っちゃったら、親子関係ピリピリですよ~。
今ラクをするか、将来ラクをするか
わかりずらいかな、じゃあ、もっとわかりやすく言うね。
とうことで、老子の格言から作ったお話をしてみるのはどうでしょうか。
彼に魚の釣り方を教えれば一生食べさせられる。
それは、こんなお話です。
あなたは、お腹がすいています。もう3日も何も食べていません。するとそこへ通りがかった人が、魚をたくさん持っていたので、かわいそうだからと、魚を分けてくれました。また別の日、あなたはお腹がすいていました。すると、同じ人がそのそばを通り、魚を分けてくれました。あなたは、お腹がすけば、ここで待っていれば、魚を分けてもらえると思うようになりました。
ところが、ある日突然、その人は、その道を通らなくなってしまいました。つまり、あなたはもう魚をもらうことができなくなってしまったのです。あなたは、食べるものがなくなってしまい、生きる力がなく、飢えてしまいました。
そこであなたは思うのです。もし、あの人が通りがかった時に、魚の釣り方を教えてください、とお願いすればよかったと。あの人から、魚を釣る方法を教わって、その釣り方を習得していれば、魚を自分で捕まえることができる。あの人がいなくなったとしても、自分の食料を自分で準備して、飢えずに一生を送ることができる、と。
今ラクなこと、と言っても、抽象的すぎて、子供たちは理解しずらい。でも、その「ラク」を「魚」という具体的なたとえにすることで、ぐぐっと理解が深まります。
勉強は、ここでは、「魚を釣る方法」ということですよね。
ご褒美の時期をずらすという考え方
この話は、なにも、子供の勉強だけの話ではありません。「ご褒美の時期をあとにするほど、自分に帰ってくる報酬が大きくなる」とも言えると思います。
ご褒美の時期をあとにするとは、
仕組みを作ったり、信用を積み重ねたり、ということです。
働き方で言うと、時給で切り売りされるアルバイトではなく、自分で稼ぐ仕組みを作る。
あるいは、何か作業をするときに、必ず対価を要求するのではなく、信用を先に作る。
といったこと。もし、これらを行うと、
アルバイトよりも、サービスの仕組みを作り、人を雇った方が、大きく稼げる可能性が高い。
最初にシビアにお金を請求すると、それで終わりだが、信用を積み重ねていくと、困っている時に助けてもらえるような人脈なっていく可能性が高い。
ということです。
確かに、経営者として失敗してしまう可能性もあるし、助けてもらえない可能性だってある。でもそれよりも、得られるもののほうがはるかに大きい、とは思いませんか?
魚を釣る方法をさらに深堀りする
そして、魚を釣る話に戻すと、魚の釣り方を教わったあと、さらに、
もっと効率的に魚を釣るにはどうしたらいいのか
なぜその方法で魚を釣ることができるのか
と自分で探求することに、大きな意味があるのではないでしょうか。
子供たちがなぜ勉強するのか、という問いから、
他の人がいやがっている勉強を、将来のために率先してやって、さらに、その勉強をなぜやるのか、どうやったら人に面白く教えることができるか、とか、なぜその解答になるのか、
まで考え出すと、それは、将来に直結する自分への資産となるわけです。
そう、子供たちには、勉強する意味を、そんな風に考えてもらえればうれしいな。
それを理解して勉強できる子供は、きっときっと、とんでもなく面白い世界が待ってると思うから。