こんにちは、デザインとマーケティングで、店舗を、お客さまがワクワクする空間に変える一級建築士、牧野直子です。
青色の内装ってどうなの?
飲食店をされている方からの質問を受けたので、今日はそれに答えたいと思います。
「青色って、料理をまずく見せてしまうって言われているじゃない?内装で青色って、どう使えばいいの?」という質問です。
そうそう、青色ってやっぱり美味しそうに見えないんですよね。
青色は美味しく見えない
青い肉まんのスライムマン、デニムマンとか一時期ありました。どうしても美味しそうに見えない。パン屋さんで、青いチョコレートをかけたベーグルが売っていたけど、ちょっと買う気にはならなかったなあ。。
青色は、食欲をそそられる色じゃない。
いわゆる「食欲減退色」と言われていて、食べ物をまずく見せてしまうのです。
でも数は少ないけれども、青色の食べ物でも、美味しそうに感じるものはありますよね。
カキ氷!とか、ソーダや、ブルーハワイなど。
さわやかなイメージや、冷たいことがプラスになるもの。
それは青色はOKなのです。
飲食店で青色のメリットを活かすには
青色は美味しくみえなくなるので、基本的には飲食店では青色の内装は避けたほうがいいと思います。
カキ氷やブルーハワイと同じで、飲食店の内装でもブルーを使ってOKなものもあります。
一つは、海を感じさせるのがプラスになるお店。
例えば、オイスターバー。氷がディスプレイされていて、その上にカキが乗っていたりしますよね。
シーフードレストランもOKです。
そうなると、お寿司屋さんは、どうなの?と思いましたが、お寿司のネタは、意外と赤が多いのです。マグロだったり、エビだったり、イクラだったり。アナゴだって茶色だから暖系色だしね。だから木を使った暖色系の和風の内装が寿司店にはあいます。
青色も部分的に使うのは、OK
結婚式の披露宴のホテルでのテーブルセッティングで、青を使っているところが多いと思いませんか。
料理がまずく見えてしまう青なのに、あれはOKな感じがしますよね。
青一色で色を使うことはほとんどなくて、「白」や他のさわやかな色と組み合わせていることが多いです。
青一色だと、その欠点が際立ってしまいますが、他の色と組み合わせることで、それが減って、青の良さが出てきます。
青の良さとは、さわやかさ、優雅さ、気品といったこと。そんな感情はこれからの門出を祝う披露宴 には、とても良いんです。
高級なフレンチレストランも、テーブルセッティングで青色を使っているところがあります。それも同じですね。
青色と言っても、その色の幅はとても広い。
水色に近い色と白色を組み合わせると、シンデレラのようなさわやかなイメージで、花嫁さんの憧れを演出します。
ちょっと深めの紺に近い青だと、クラシカルなイメージが強くなって、上品さを演出します。
青色も目的に応じて使い分けよう!
こんな風に、青色も、どういう時間をお客様に届けたいか、演出したいか。それによって、上手く使い分けてあげると、いいんですよ~。