場所に個性を作って、お気にいりを増やそう!
こんにちは、デザインとマーケティングでお店をファンでいっぱいのワクワク空間に変える一級建築士、牧野直子です。
私が思うに、素敵なお店だな~というところは、長くいたくなる場所。居心地がいい場所です。さらには、その居心地のいい場所が、店内にいくつかあって、中でもここが自分のお気に入り!というような場所があるお店。
なかなかそこに通してもらえないこともあるかもしれませんが(笑)、そんな場所があるといいですよね。
そんなお店って、どうやって作っていけばいいんでしょうか?
お客様目線で考える
お店の中には、窓に近いところ、壁に近い場所、厨房に近い場所。。など、必ずそういった特徴があるはずです。
それらの個性をさらに伸ばそう!ってことです。
最初は広い店内。
そのままだと、人間の太古の記憶から考えると、敵から見つかりやすいから、居心地が悪い。
だから、そういった居心地が悪いような場所をなくしていくこと。
それには、適度にパーテションを置いたり、植物を置いたりして、影を作ることです。
さらに、まだ場所があったら、ディスプレイを置いたりして、安らぎのあるような空間にする工夫が必要です。
場所ごとにシーンを分ける
そうやって、適宜、パーテションなどで小さくわけていく。
そうすると、それぞれに個性を作っていくということです。
そしてそれぞれが、意味づけができて、流れや関連性ができると、店内にストーリーが生まれる。とても、奥の深い空間になってきます。
たとえば、飲食店。
【オープンキッチンの前】
オープンキッチンの前。ここは、シェフの腕さばきを楽しむダイニングスペース。
ライブで料理をするさまをすぐ見ることができる。匂いも伝わってくる。料理をする音も、すぐ近くで聞こえる。お店の中で一番、五感で料理を楽しめる場所です。
【奥の空間】
店内奥は、逆に静かでゆったりとした空間。囲まれていて落ち着きのある空間ですよね。ちょっとVIP感もでます。
【外光を感じる開放的な雰囲気のテラス】
ここは窓のすぐ近くだったり、本当に外部だったり、開放的な場所。自然に近い開放的な場所は、心までも開放的になります。一人でゆったりくつろいだりするにも最高ですよね。
場所に個性を作って、お気に入りを増やそう!
こんな具合に空間に、それぞれ個性をつけていきます。
そうすると、どの位置に座っても見えるシーンが違うため、お客様に「すべての席に座ってみたくなるワクワク感」を提供できます。
ここは、このお客様のお気に入りだろうな~、なんて考えるとワクワクしますよね。さらに、そんな場所を増やすように、考えてみてくださいね~!!