こんにちは、牧野直子です。
ビリギャルでおなじみの坪田信貴先生の「才能の正体」を読みました。
夏に、キンコン西野さんの世界一楽しい学校サーカスを見に行ったとき、坪田先生が授業されていて、その時に新刊の宣伝をされていたので、出たら読んでみようと思っていました。
才能のマネジメントについても触れられていて、上司や指導者的立場にいる場合に、どういう振る舞いをすれば、部下や生徒の才能を開花させることができるか、というところは、とても興味深く拝見しました。
間違ったフィードバック
教育、指導、改善を受けると、”心に必ず生じるもの”があります。あなたには、それが何かわかりますか?
多くの場合、「感謝ではないでしょうか」みたいな言葉が返ってきます。
と、書籍に書かれていました。その続きはこうです。
実はこれ、まったく反対。何が生まれてくるかっていうと、「悪感情」。
だからこそ、指導者と指導される側で行き違いが生まれる。
そして、部下や生徒がやる気がなくなるようなフィードバックは、間違ったフィードバックである。とありました。
私は、首が振り切れるぐらい納得(笑)
やる気を断ち切る指導者
これは、私も実感として思うところがありました。
昔、会うたび、時には直接メッセージで、
「なおなおは、〇〇したほうがいい。」
とよく指摘してきてくださる先生がいらっしゃいました。
それはありがたいことなんだ、と自分に思いきかせようとするのですが、落ち込んで全く手が動かなくなるどころか、毎度毎度悩み苦しむ日々を背負うことになりました。
その理由もこういうことなのかと。
坪田先生の書籍の中でもありましたが、こういう方は、”親切で言ってやってる” 場合がほとんどです。
「誰も言わないから、オレが悪人を引き受けて、言ってやってるんだ。」
ってね。実際、直接私も言われましたし。
しかし、指導的立場である方から、
「だから、お前はダメなんだ。そういうところがいけないんだ。若くないんだから、若くてかわいい子のマネしたってダメだろう。(そりゃそうだけど、、)」
と毎度毎度、指摘されたらどんな感情を持ちますか?
私も指摘していただいて、素直に行動を変え、どんどん直していきました。成功している人は、愚直に実行でできる人だと聞いていたから。
でもその方は、私が改善したことには、何もふれていただけないんです。
そして最後には、
「どうせ、何やってもうまく行かないんだから、建築やめて就職したほうがいいんじゃない?」
とみんなが聞いてる前でドカーン。
私は、家に帰って毎度毎度、やる気をなくすどころか、涙で袖を濡らす毎日でした。
まずは信頼関係が必要
坪田先生はおっしゃいます。
改善、指摘する場合には、前提になるのは「信頼関係」
人は、教育、指導、改善をする時、またフィードバックをする時、相手との信頼関係がないと、受けた方は「攻撃されている」と感じてしまうのだと。
そう、信頼関係が大切なんです。
たぶん、前述の方が主催のコミュニティに私が出向き、そのように指摘されたのなら、捉え方も違うでしょう。それは信頼関係ができあがっているから。
しかし、その方とはそこまでの土台がなかったから、フィードバックを受けても、嬉しいという感情には至らなかったということだったのかもしれません。
才能の正体
坪田先生は、「才能の正体」の最後に、こうおっしゃっています。
と。
だから、自分が自分の能力を信じて、継続できるかどうかに関わってくるわけですね。私も子どもを育てたり、指導する立場になることもあるわけで、前提としての在り方をきちんと考えなきゃな、と思った次第です。
そして、自分で自分の才能を消さないように、がんばろうと思った次第です。