こんにちは、牧野直子です。
何を設計したい?と言われれば、一軒家カフェを設計デザインするのが夢、と20代のころから言っていました。まだその夢はかなっていないのですが、そこに思い描いていたような一軒家カフェが実際にあるのを見つけました。
それが、駒沢公園にあるMr.Farmer
東京でカフェをやると言ったら、テナントを借りて、小さいビルの中でやることが多いと思います。広々とした公園の中にある一軒家カフェ。
外側もテラス席があって、公園を利用する人々がお茶を優雅にしています。中に入ると、さらに夢が膨らむインテリアでした。
窓際につりさげられたハンギンググリーン。数種類のグリーンがかかげられています。
そして反対側の壁はミラー。ミラーなので、窓際のハンギンググリーンが写り込み、緑が倍に見える。
さらに店内もとても広く見えます。
一面が白い壁になっていますが、そこにプロジェクターが映せるようになっていました。公園の一軒家カフェだから、そこでイベントができるようになっているんですね。
トイレが少し天井が低くなっていますが、その上にグリーンを置いて、アクセントになっています。
トイレやキッチンなど、天井が低くても大丈夫なところは低くして、屋根を作り、その上にディスプレイする、というのは有効なデザイン方法です。
入口近くに、写真映えするウォーターサーバー。
このウォーターサーバーがおしゃれ!。これ、フリードリンクなの?!という驚きもついてきますね。
レジ周りのディスプレイも素敵。
土地が細長い三角形の敷地なのですが、建築しずらいこういう敷地をうまく活かしていると思いました。細長い部分は、外部テラスにしています。
また公園側から見たファサードは、人の視線につながるように、高さが抑えられていて、反対側に向けて、天井が高くなっています。
人が行きかうところは、人の身長にあわせた落ち着き。そして中に入ると、天井が高くなっていて開放感があります。うまく考えられていました。
Mr.Farmerのロゴには、農作業で使われる台車がデザインされているのですが、それと同じものが、リアルな形になって外部のテラスにディスプレイされていました。
こんな小物たちも、世界観を作る上で大きな力を発揮していると思います。
細長い三角形の外部テラスですが、天井に、照明がランダムにぶらさがっています。
私が行ったのは朝だったので、夜に行くと、この照明がキレイなんだろうな~~って、思いました。夜にも行ってみたいですね。