こんにちは、牧野直子です。
表参道の駅地下の店舗群「Echika」の中央に、「マルシェドメトロ表参道」というフードコートがあります。
そちらに見学に行ってきたので、レポートです。
表参道の特徴
表参道って、ルイヴィトン、プラダなど、ハイブランドの旗竿店が並んでいます。それもこぞって、世界の名だたる建築家がデザインをしています。そのほかのショッピングビル有名な建築家が設計しているものばかりです。
表参道ヒルズ 安藤忠雄
GYRE オランダの建築ユニットMVRDV
クリスチャンディオール 妹島和世と西沢立衛のSANAA
ルイ・ヴィトン 青木淳
TOD’S 伊東豊雄
ONE表参道 隈研吾
PRADA スイスの建築ユニット ヘルツォーク&ド・ムーロン
などなど。
そして、表参道といえばけやき並木。
そんな様子から、表参道はパリのシャンゼリゼ通りとよく雰囲気が似ていると言われています。ちなみに、シャンゼリゼ通りはマロニエの並木道だそうです。
でも、大きな道の両サイドに並木道があるところは同じですよね。
コンセプトはパリ
そこで、このマルシェドメトロ表参道のコンセプトは、「パリ」。パリの要素をたくさん感じることができました。
マルシェ・ドというのもフランス語ですもんね。
パリのデザイン要素がふんだんに使われていました。
マルシェドメトロのデザイン要素
床は石畳のデザインに寄せたタイル
街灯のような照明
鉄道のようなサイン
などなどです。
入口から入り、中に進んでいくと、両側に雑貨店、カフェがあります。
そこをまっすぐ行くと、円形の広場が突き当りになり、その周りを屋台風のお店が囲みます。
円形広場の中は、テーブル席です。
円形広場の天井から、時計台が吊り下げられていて、パリの雰囲気を醸し出していますね。
中央の通りから左に入ったゾーンは、少し明るさも落ち着いていて、ソファがあったり、一人用のテーブルがあったり、メインのテーブルゾーンとは、少し性格の違う席がさまざま用意されていました。
こちらは、壁側の梁が、鉄骨のビームになっています。たぶんこれは実際の梁ではなく、意匠的に付け足した梁だと思います。古い鉄骨と新しい壁との対比は、オルセー美術館を連想させます。
また、このゾーンと通路ゾーンとの境界は、レンガのアーチ風になっていました。
たぶんここは、防火または防煙区画なんだと思いますが、うまくデザインで仕切っているなって思いました。
天井が低いのは、地下街のテナントだから与えられた条件です。
天井の低さを利用して、穴場にひそむような、落ち着いた感情を呼び出せます。
そういったことをうまく活用しているなと思いました。
フードコートに入っている飲食店は、アジアンフード、
いずれもカフェスタイル。
でもしっかりご飯もできるお店が多かったです。
柱に内照式の光る壁にして、パリの地図が透けて見えるようになっていました。おしゃれな感じですね!
上手いなあと思ったのが、トイレ。
トイレはこちら、、という案内をもとに進んでいくと、ドアがありました。
ドアを開けたら、個室トイレが2つ3つあるのかと思いきや、駅のトイレの真ん前。
駅のトイレと共有していたわけですね。トイレを作らなくていいですし、出たすぐ前がトイレだし、数もたくさんあるので、ちゃんと個数も満たしています。
マルシェドメトロ表参道、とてもよく練られた作りになっていました。
駅前で便利ですし、一人でも使いやすいので、ぜひ行ってみてくださいね。