こんにちは、牧野直子です。
私はかれこれ4年間、さまざまな専門家に、患者目線で究極の理想の病院像を構想し、プレゼンし、ヒアリングを続けてきました。
なんのために、この病院を作るのか
患者目線で究極の理想の病院とは?から構想した“しょこいくモール”
それは、「食と心の健康を作る場所」、病院とは呼べない全く新しい場所になっています。
もともとのスタートは、ご自身の土地に医療モールを作りたい、という方が私のところへ相談に来られたことが始まりです。
駅から遠い不便な住宅街の中だったので、普通に作っても成功しない、何か強力なメッセージがないといけない、そこからのスタートです。
どうやったら、地域のためになって、みなさんが通ってくれるだろうか
ここにだったら毎日通いたい、それはどんな病院?
病院に通うのがイヤという子供が、病院に行きたい!というような病院、それってどんな病院?
そんな質問を作りました。
そして、私は、
例えば、児童館のようなところだったり、
中庭の中には、建物の一部がすべり台になっていたり、
綺麗な花壇で埋め尽くされていたり。。
こんな病院だと学校帰りに毎日行きたくなるんじゃないだろうか。そんな病院を思い、建物として描きました。
そして、それを絵にしてプレゼンしました。
そして、土地オーナーからはこの案で行きたいということを言われたのですが、中心になるドクターを探さないといけない、と言われたんです。
本質をつく質問
ちょうどその頃、児童館のような通うのがワクワクするような病院を計画しようとしている、とたまたま自己紹介で話したところ、もうちょっと詳しく話聞かせてほしい、と言っていただいた女性がいました。
そして、張り切って、こういう風になっていて、こんな場所があって、、
と説明していたのですが、
その説明をし終えてすぐ、
「牧野さんは建築士だから、しょうがいないけど、その説明は、建物のことばっかりだよ。病院の説明がない。」
私は頭が???
大学時代の設計課題から始まり、勤めても、独立しても、建築のプレゼンをすることが当たり前だった私。
それって建物の説明だよ、と言われて、一瞬固まってしまいました(笑)
そして、
「なんのためにその病院は作るの?」
と言われました。
“なんのために作るのか“
そしてなぜだかわからないけど、何も考えずに
とっさに出てきたのが、
「薬がいらなくなる病院」
そしてその答えに、その方は「いいね~~!」って言ってくださいました。
自分でも、なんでとっさにその言葉が出てきたんだろう。
それが不思議なくらいに、す~っと出てきたんですよね。
私も、「なるほど、いいねえ~」って言ってもらえたことが、すごく自信につながりました。
(続く)
一言ポイント:「何のためにそれをやるのか」
何のためにそれをやるのか、
とっても単純なようで、本質をついている質問です。それ以降、私はいろいろなことにその質問をしています。
みなさんも、ぜひ、何かを新しく始めようとするとき、どちらに行こうか迷われた時など、聞いてみてくださいね!