こんにちは、食・心・育を大切にしているしょこいく建築士の牧野直子です。
子どもの成績と食事は密接につながっている、そんな話をよく聞きます。
子どもが好む食事で思いつくのは、油や砂糖をたくさん使われる「ファストフード」に代表されるものですよね。チョコレート、コーラ、ハンバーガー、フライドポテなどなど
栄養が少ない代わりにカロリーが高く、毎日食べていると、太ってきます。子供たちの成績にこれらの食事が何か悪い影響を与えているのでは?
そう考えたアメリカでは、1979年~1983年にかけて中学と高校(ハイスクール)で大規模なある調査を行ったそうです。
(出典 子供の成長と食事の関係 食に関連する予防医学と豆知識)
ニューヨーク市の子供達 100 万人を対象に、校内のカフェテリアでの食事の内容を換える
ことで、学力にどんな影響があるかということを調査するものでありました。調査開始以前の校内のカフェテリアでの食事内容は、ハンバーガーにフレンチフライ、ホットドック、ポテトチップス、コカコーラといったものが主流でした。
最初の 1 年目には飽和脂肪酸と砂糖の量を減らしました。2 年目にはそれに加え、合成着色料や合成甘味料を使った加工食品がカフェテリアから除かれました。3 年目には何もかえることなく、4 年目には合成保存料を添加している加工食品を除外致しました。その結果は、年々標準学力テストの平均点がどんどん上がっていき、調査以前の 39 点から、4 年後には 55 点まで上昇したというものでした。
初めの年は、ファーストフードから油と砂糖を大幅にカットしました。
具体的には、ハンバーガーに使う肉から脂肪分を取り除き、パンも全粒粉にかえ、砂糖の割合を大幅に減らしたそうです。その結果が、全国の標準となる学力テストで、いままでの平均点(39点)が、
1年間で47点(+8点)になった。
そして次の年は、さらにファーストフードから「着色料」と「合成甘味料」をカットしました。
すると、学力テストの点数が、さらに上昇!47点 → 51点(+4点)となりました。
3年目はあえて何もせず、様子を見ることに。結果は、平均点は昨年と同じ51点(±0)。
4年目は、食品から保存料をカットしました。その結果は、55点(+4)となったのです。
食と学力は密接につながっている
素直にこの結果を受け止めると、その他に変えたことはなかったそうなので、学校の成績は食事で大幅に改善するということですよね。
スナック菓子やファストフードの食事、子供は大好きですが、砂糖や油、食品添加物がたっぷり入っています。
そういう濃いめの味のおいしいものは、やめられない止まらないっていう歌があるように、もっともっと食べたいと脳がマヒしてしまうようです。
子供が好きだからって買い与えてばかりいては、いけないですね。なるべくこういった食生活はやめて、健康的な食生活にこころがけていきたいものです。