居心地の良さを作る光は、太陽をお手本に

sunset

こんにちは、牧野直子です。

今日はちょっと、建築系のネタを。

照明について考えてみよう

空間の中での照明の影響はとても大きいです。

でも、大抵の日本の住宅は、天井の真ん中にシーリングライトがあるのがほとんど。LEDのシーリングライトが増えてきて、光の量を3段階に分けるというようなものも多いのですが、やっぱり中央にどーんと構えるシーリングライトが一般的なんだと思います。

 

照明を変えると、さまざまに空間の質を変えることができます~。

欲しい明るさは、天井からひとつの照明だけにしなくても、複数の照明を足していって同じ照度になれば、同じ明るさの部屋を作ることができます。

照明を工夫することで、住宅の空間も変えることができます。

じゃあ、どうやって、照明を工夫すればいいのか?ってことですが、覚えることはひとつだけ。

それは

「照明は太陽と同じ」

これだけ覚えれば、大体なんとなく照明の効用が理解できますよ~。

照明は太陽と同じ

古代の時代から人間は朝日を浴びて目を覚まし、昼の青白い太陽の下で働き、赤い夕焼けの光で家に戻り、体を休めました。青白い光は、活動的。オレンジの光は、くつろぎモードです。

 

光の高さで気持ちを変える

光が頭の上にあると活動的、下にあると落ち着いてきます。これも、太陽と同じです。天井のシーリングライトは、私たちの気持ちを活動的にします。目線より下にある光は、地平線や水平線に沈みかける夕日のようにリラックス。

また、高い位置には天井を照らすフロアスタンド、中間は、壁の絵を照らすスポットライト、低い位置には、観葉植物を下から照らすスポットライト。こんな風に、高中低で光のトライアングルを作ると、その空間は立体的になり、実に美しくなりますよ。

 

間接照明と直接照明

高級レストランに間接照明が多いのは、直接光が当たると、活動的になってしまうから。壁を照らして、リラックス感を作っています。逆に、ファストフード店は、回転率を高くしたいので、直接光です。
光をどう作るかで、空間の印象がまったく変わります。

 

まとめ

おうちでも、照明を変えてみると、気分が変わります。照明器具を変えるのは、工事なしでもいろいろ工夫できるので、家族にどんな時間を過ごしてもらいたいかを考えて、そんな環境を上手に作ってみてくださいね。

一級建築士。店舗やオフィスを主に設計しています。ワクワクする建築を作提案しています。お笑いとバレーボールが大好き。