こんにちは、牧野直子です。
私はもう無理だ~。いくらやったって、うまくならないんだもん。そう思う時はないですか。私はいっぱいあります。
お子さんだって、そうやって、弱音はいたりすることありませんか?
そんな時に、話してあげると、モチベーションがあがるストーリーです。
子供が、自信がなくなった時に、話してあげよう
アメリカなど、メートルではなく、マイルを使う国で人気の陸上競技に、マイルレースというレースがあります。
このマイルレースで面白い実話があります。
それは、マイルレース(1,600メートル)の“4分の壁”。
1923年にフィンランドのパーヴォ・ヌルミが1マイル4分10秒3の記録を樹立。それまで37年間も破られずにいた記録を2秒も更新する驚異的な世界記録だった。もうこれ以上の記録は出せないだろうと専門家は断言し、1マイル4分を切ることは人間には不可能というのが世界の常識とされていた。
それから31年後、1954年、オックスフォード大学医学部の学生であったバニスターは、トレーニングに科学的手法を持ち込み、自分のコンディションを科学的に分析した。そして、2人のチームメイトをペースメーカーにして4分の壁を破った。
しかし驚く事実はこれで終わりではない。
同じ年の46日後には、新しく記録が塗り替えられる。さらに、どんどん記録が塗り替えられ、1954年に20人以上もの選手が、3分台の記録をだした。
というお話です。
今まで37年も破られることのなかった前人未踏の世界的大記録。
でもどうしてそれが、同じ年に20人もの人に記録を破られてしまったのでしょうか?
この答えは考えてみてくださいね。
人間が急激に進化したから?
史上最強のランニングシューズが開発されたから?
さあ、なぜでしょう?
チ、チ、チ、チーン
誰も越えられなかった4分の壁の謎
それは、「今まで絶対に無理だと思っていた記録の壁を、ある人が超えたことによって、自分にもできるかもしれない!」と他の選手も思ったからだと言われています。
つまり、 思考の壁が、パカっと外れたわけですね。
人は自分の限界、心理的限界を自分で作ってしまう、ということです。
ちなみに、バニスターは、2000年、『ライフ』誌が選出した「この1000年で最も重要な功績を残した世界の人物100人」に、陸上競技選手で唯一選ばれたそうです。
それだけ、バニスターは、偉大なことを行ったということですね。
お子さんが、自分には絶対できない、自分には無理だ!なんて、卑下してしまうような時に、このお話をしてみてあげてください。