こんにちは、食・心・育を大切にしているしょこいく建築士の牧野直子です。
しょこいくモールの構想の過程を振り返っているシリーズです。
理想の病院を設計したい。そのためには、ここで開業してくださるドクターを探さないといけない。
そこで、当時所属していた異業種交流会で、患者目線こういう医療モールを作りたいから、人を紹介してくれないか、と呼びかけました。
するとすぐにそのうちの一人が、薬の開発をしたり大学で教鞭をとる先生がたまたま近くにいらっしゃるから、そこに同席して5分間だけでも話を聞いてもらえば?と言ってくれました。
初めてのドクターへのプレゼン
その先生も、5分とは言わず、20分ぐらい話を聞いていただいたと思います。
私は、(仮名)母と子の夢の病院(しょこいくモール)の説明を先生たちにさせていただきました。
こういう医療モールだと、患者さんが行きたくなるような施設づくりをするので、集客がしやすいです、なんて説明をしていた。
これが初めての専門家へのプレゼン。
先生はどういうことを感じてくださるのだろうか、ドキドキしながら説明します。
そして、話をキチンと聞いてくださり、感想を言ってくださいました。
それはこんな感じ。
「集客なんて要らない。病院の数が足りないんだから、出来れば患者は来るんだ。
医者が心配してるのは、看護師が集まらないっていうこと、訴訟されないか、その時の保証の問題だよ。」
それはそれは、ガツーンと来たアドバイスです。
自分は自信を持って、作っていっていたもんだから、さんざんです。
マーケティングなんて何の価値もないのか、、いったい私は、、。
でも、保証問題は置いておいて、「看護師が集まらない」というワード。
なるほどと思いました。
看護師が集まらない
歯医者さんは、数が多いから、まあ閑古鳥のところもあるけれど、小児科のクリニックは、いつ行っても混んでるわ。確かに。
そして、次に、看護師さんに話を聞きたいなと思ったのです。
そういえば、エステを開業しているあの人、確か看護師さんだったはず。
あ、そういえば、あの化粧品を売っている人、あの人も元看護師さんだ。
なんだか元看護師さんって多いなあ、そんな実感がありました。
そしてデータを調べてみる。
潜在看護師
「潜在看護師」
資格を持っているにも関わらず、その職業で働いていない人たち
潜在看護師は約60万人ほどもいると言われています。離職した時の理由が既に解消し、復職したい、再就労したいと思っているケースも多い。
子育てをして離職せざるを得なかったが、辞めた看護師たち。
子育てが一段落して、また働きたいと思っても、さまざまな理由で働く場所がない。
潜在保育士
調べている中で、わかってきたことが、看護師にならんで潜在が多いのが保育士さん。
保育施設が足りない、保育士が足りない、と言っている中で、どうしてそんなに潜在保育士が多いのだろう。
潜在看護師さん、潜在保育士さんたちが働ける環境があれば、働き手が足りないと言っている問題が解決されるだろうに。
そんな環境ってどんな環境だろう、そう漠然と思うようになりました。
そして、潜在看護師さん、潜在保育士さんが働きやすい環境について思案を始めるのでした。