こんにちは、牧野直子です。
私は、昔、建築家のエゴ、つまり人のお金で、自分の作品を作り上げるという人たちをたくさん見てきて、そういう建築家にはなりたくないな、と思って独立しました。
ペット好きの夫婦のために設計した家なのに、新築後、階段からペットが落ちて亡くなってしまったり。店舗を設計してオープン直後に、お客様が足をすべらせて骨折してしまったり。。あるわあるわ。。
それらは事故だったとしても、自分の作品性を上げるために、お客さんに事実を隠蔽してうそをついて説明する姿を横目でずっと見てきました。
そういうことがイヤだったんです。
だから私は、お客さまの生活向上を第一に、「らしさを形に!」というコンセプトで設計をしていました。
お客さまの住みたい場所、好きなところを実現したい。
それに、もしそれが店舗だとしたら、その店舗の世界観が現れた店舗デザインは、自己ブランディングの一環になり、売り上げだって上がる。
そんな考えでずっと、やっていてそれなりにうまくいっていました。
そしてそれが発展して、社会のために、良い環境とは?そこに集まる人が笑顔になる場所とは?それを研究しまくって、その環境づくりに奔走しました。
でもね、そこで大失敗。裏切り、詐欺、トラブルに巻き込まれ、バーンアウトしてしまったんです。
2年たってようやく、前向きになれた。
なぜバーンアウトしてしまったか、今はしっかりわかります。
それは、自分軸がなかったから。
私が用意できる自分の時間はすべて、人のために、人のために、社会のために、そしてプライベートではすべて子どもと夫のために。
自分のために時間を使う時間が1秒もなかった。
らしさを形にできてないのは、自分だった(笑)
だから、誤解もしょっちゅうだったんだよね。
初対面であった人は、なんかみんな私のこと、暗い人間、つまらない人間って思ってるんだって。
バレーで仲良くなった人からも、話せば話すほど、なおちゃんって意外なことが次から次へと出てきて面白い!って、言ってもらってるし(笑)
それはそれでいい味かなって思うけれど。
でも、大好きな人たちに誤解されたままの人生は辛いでしょ。
自分の世界観、好きなことを自覚して楽しまないと、大変なことになる。
だから私、思ったんです。
「らしさを形に!」を復活しようって!
そういったコンセプトで、建築を作るのはもちろん、復活後、パワーアップしなきゃね。
人としても、「らしさを形に!」つまり、自分の価値観、世界観を作り上げるには、どうしたらいいか。
大好きなことを仕事にするためには。その真理とは。
そのために、今からできることは。
そんなことを伝えていこうと思います。