こんにちは、牧野直子です。
私は設計事務所のかたわら、個別学習塾の講師もやっています。その塾で、気になるのが、子供のやる気です。
個別指導塾について授業が始まって、問題を解きはじめても、疲れた~と言って、机に寝てしまう子の多いこと。
そんな子に話を聞くと、「お母さんに言われたから、仕方なくここに来ている」といいます。
「成績はあげたい?」
「別に」
そういう子が一人や二人じゃない。
やる気のない子が増えている
そんな子たちのやる気スイッチを押すには、どうしたらいいんだろう。
最近の私の課題です。
幼児や小学校低学年の子供のやる気は、お母さんと一緒にゲームをしながら勉強をすることで、解決できます。
塾ではカリキュラムが決まっていますから、一緒にゲームをするわけにはいきません。
私が思っているのは、「好きなこと」
お母さんに言われて来たという子にも、まずここに来たことをほめる。
「お母さんに言われたから、仕方なくここに来ている」
「キミ、お母さんのこと好きなんだね。」
「は?」
「先生だったら、お母さんを困らせようと思ったら、別の場所で時間つぶすもんね。」
「ところで、キミは将来何になりたいの?」
「サッカー選手」
「サッカー選手か、すごいね。練習がんばってる?」
「うん。」
「サッカー選手で一流 の人は、勉強がとってもできるって知ってた?」
「関係ないじゃん」
「そう思うでしょ。でも、関係あるよ。」
「なんで?」
「海外のチームでプレイしようと思ったら、英語はできないとだめだよね。
チームメイトとコミュニケーション取れないと、いいパス送れないよね。
それから、どんなボールをければ、思ったとおりの場所に行くか。
もちろん練習も必要だけど、これには物理の原理も知っておかなきゃいけないよね。
こういう風に、勉強は必ず、つながるんだよ。」
「もう一回きくね、将来は何になりたいの?」
「サッカー選手。」
「勉強やってみる?」
「わかった、やるよ。」
そんな感じで、なだめて、やる気スイッチを押してみました。
自転車に初めて乗る時
自転車に初めて乗る時は、
「自転車に乗るためのスキル」
「どうしても自転車に乗りたいという思い」
どちらが先に来ますか?
そう、答えは当然、「どうしても自転車に乗りたいという思い」ですよね。
なぜ自転車に乗りたいか、その思いが大切。
なぜやるか。目標を設定する。
勉強にやる気がなくなってしまった子供にも、
「どうしても勉強ができるようになりたい」そう思わざるをえない理由を探してもらいます。
将来の希望、目標設定、ですよね。
いい大学に入るのがゴールではなく、どういう人生を歩みたいかが、目標。
その目標のために今、がんばる!というわけです。
まだまだ試行錯誤は続きますが、子供のやる気スイッチ、やってみます!