ちいちゃんのかげおくり(小3教科書)音読で、命の大切さを親子で確認

教科書

こんにちは!牧野直子です。

小学校の宿題に、教科書を音読するというのがありますよね。

その音読の宿題、本当は全ページじゃなかったけど、娘が最後まで聞いてほしいと言って、音読してくれました。

それは、
【ちいちゃんのかげおくり】
という あまん きみこさん作の物語です。

私が子供の時は、載っていなかったので、初めて聞くお話でした。

 

ちいちゃんのかげおくり

あらすじを簡単に言うと、

その話は戦争の話で、戦火の中、家族とはぐれてしまった ちいちゃんが、最後にお空で家族全員に会えたというお話。

かげおくりとは、地面に出来た影をじーっと10秒ほど見て、そのあと、空を見上げると、影の残像が空に浮かぶという遊びだそうです。

物語は、そのかげおくりを、出兵する前日にお父さんが教えてくれて、家族全員でやるところから始まります。

そして、お父さんが戦争に行ってしまうのですが、その後、戦争がどんどん激しくなり、ある日、空爆で逃げ回っていたとき、ちいちゃんはお母さんとお兄さんとはぐれてしまう。

そして二人を探すために、自分の家があった場所に戻り、壊れかけた防空壕の中で2人を待つんです。

数日たち、かげおくりをして待っていたら、一人だけの影じゃなくって、お父さんもお母さんもお兄ちゃんの影も一緒になった。みんな、ここにいたんだね。と家族と会えました、というお話です。

物語だから、そんな表現をされているけれど、それは、ちいちゃんが息絶えてしまったことと、他の3人はすでにもう亡くなっていたということ。

私は、単なる音読の宿題だと思ってたら、私は話を聞き終わって、不覚にも涙が止まらず溢れてきてしまった。

 

私の祖母は戦時中、妊娠していた

私の祖母は、終戦間際の時にちょうど臨月で、大きいお腹を抱えながら、敵の爆撃を避け、防空壕へと逃げていたと聞いていました。
そして終戦後すぐに生まれたのが父。

もし、祖母が、生きのびられず、父が生まれていなかったとしたら、私も生まれていないし、そして私の娘だって生まれてきていない。

こうやって、命は順につながっているんです。

「ちいちゃんのお話は、大ばあばが生きているときに、本当にあったことなんだよ」、と娘に伝えました。

娘は、とにかく自分に自信がなく、私なんて死ねばいいんでしょ!と軽々しくすぐ言うのが、私はとても心がいたかった。

でも、この音読が終わって、祖母の話をして、
「与えられた命だから、大切にしないといけないよね。」って言ったら、
娘がこっくり「うん。」

そして二人で抱き合いながら、しばらく泣いていました。

言葉で言ってもわからない。でも、物語は、深く人の心を動かす力がある。

私もまだまだ、ちゃんと育てられているかわからないけれど、娘が早く心が素直になってくれるといいなあと思います。

 

一級建築士。店舗やオフィスを主に設計しています。ワクワクする建築を作提案しています。お笑いとバレーボールが大好き。